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金正恩の北京訪問がアジア情勢の激変へ!

北朝鮮の要人が乗った特別列車が26日北京入りした。この要人は金正恩であることは、彼の父親の金正日が北京入りした時と同様の中国側の扱いとなっていることから明らかだ。

トランプ米政権が貿易赤字削減で「アメリカは貿易で金を奪われ、米軍派兵でさらに金を失っている」と語っているので、核・ミサイル放棄と米軍の韓国からの撤兵の取引が可能となっているとの読みが、北朝鮮と中国の双方に生まれており、北朝鮮は自国の安全保障について、中国との関係改善で約束を取り付ければ、アメリカとの交渉で優位な立場を確保できる、との読みがあるであろう。

したがって金正恩の北京訪問はベルリンの壁の崩壊と同様の極東情勢の冷戦構造の変更、すなわち南北の半島の分断を解消するための「一里塚」となる可能性がある。とりわけ米軍の韓国からの撤兵はアメリカ第一主義のトランプ大統領だからこそ可能であるので、中国や北朝鮮は極東の冷戦構造を打破する好機が訪れていると見ているであろう。

トランプ大統領は11月の米中間選挙に向けて外交的成果を欲しており、北朝鮮が核・ミサイルを放棄し、アメリカが半島から撤兵する歴史的妥協が成立する可能性がある。この場合北朝鮮の安全保障を中国が担保し、韓国の安全保障をアメリカが担保するという形をとるであろう。

中国にすれば経済的に韓国を取り込み、米日韓軍事同盟を解体できるのであるから、アジアの覇権はアメリカから中国に移ることになるであろう。もし日本の頭越しに米・北の交渉で、北朝鮮の経済的支援まで取引に加わると、日本が北朝鮮に1兆4000億円負担させられ、拉致問題が置き去りにされる可能性が出てきた。

アメリカのトランプ政権が何処まで北朝鮮に譲歩するのかまだ不明だが、交渉事は得られる利益の大きい方が足元を見られるものである。支持率が30%台のトランプが中間選挙に向け成果を欲しているので、北朝鮮に外交で譲歩することは避けられないであろう。極東の主導権がアメリカから中国へ大きく変化する可能性が出てきた。日本は戦略的・外交的な孤立で危機を迎える可能性がある。トランプは大統領選挙中に、日本の防衛にも不満を述べていたことを忘れてはいけない。安倍首相のアメリカ一辺倒の危険を指摘しなければならない。

北朝鮮の金王朝が核保有への固い決意示す!

北朝鮮が火星15号のミサイル実験に成功した。今回のミサイルの高度は4500キロで、これを通常の飛行距離にすると13000キロでアメリカのワシントンを射程に収めることになる。北朝鮮が長い沈黙を破って大陸間弾道弾の実験に踏み切ったことでトランプ政権は、北の核保有を認め話し合いに転ずるのか?それとも攻撃に転ずるのか態度を迫られることとなった。

北朝鮮の弾道ミサイルのペイロード(運搬能力)は小さいこと、ミサイルの再トッ入能力はまだのようなので脅威ではない、との見方があるとはいえ、それを克服するのは時間の問題と思われる。
北朝鮮はイラクのフセイン政権が核を持たない為、侵略されて滅びた事を教訓にしており、核兵器開発は絶対に放棄することはないであろう。

朝鮮半島の非核化で対立関係温存を目指す米・中にとって北東アジアの軍事バランスをどのように維持するのか?話し合いで北朝鮮を核保有国として認知するのか?この場合韓国と日本の核保有という衝動を生むであろう。北朝鮮の核ミサイル開発は朝鮮半島の対立関係の現状維持を打破する可能性がある。これを阻止するには米・中の合同軍事介入がありうるのか?それともアメリカの単独の軍事介入か?これには大きな被害が予想されるので、トランプ政権は決断をためらっているように見える。
北朝鮮の核・ミサイル開発をイランが支持しているので、北朝鮮の核保有を容認すれば即中東情勢が緊迫する。イスラエルはイランの核保有を容認できないであろう。またアメリカの国内情勢がトランプの弾劾へと動いていることから、トランプ政権が北朝鮮との戦争を選択する可能性もあるであろう事を見ておくべきである。

北朝鮮国内は核・ミサイル開発で食糧事情が悪く、話し合いでの緊張緩和は金正恩政権には勝利である。しかし反面では軍事的緊張状態が続くから金正恩政権が存続できるのであり、話し合い解決は簡単ではない。そうするとトランプ政権が軍事的選択をする可能性は依然残っている。

安倍政権は戦争になれば朝鮮戦争時の特需が日本を潤すと見ているようだが、今回はミサイル攻撃が日本を襲う可能性が高く、安倍政権はこの問題で高いリスクは避けられない。韓国の文政権は話し合い解決を切望している。オリンピックを控えてアメリカの軍事的解決は容認しないであろう。

北朝鮮問題の行方とアメリカのアジア戦略!

トランプ大統領が強硬発言を受け持ち、国務・国防大臣は話し合い重視、これはアメリカ政府の外交的戦術であって、トランプが国務・国防大臣と対立しているわけではない。話し合い解決の場合の妥協点は、北朝鮮はアメリカまで届く大陸間弾道弾の開発は止める。同時にイランには核・ミサイル技術は売らない、アメリカは北朝鮮の封じ込めを止める、という線で北朝鮮の核ミサイル保持をアメリカが一定程度認める可能性がある。

アメリカのトランプ政権寄りのマスメデアで、日本・韓国・台湾の核保有を認める動きがたくさん出ているのは、アメリカが北朝鮮の核・ミサイルを容認することを前提にしている。アメリカはアジアにおける軍事バランスという点で日本・韓国・台湾の核保有で中国・北朝鮮に対処させ、アメリカの軍事的肩代わりを考えていることは明らかだ。

しかしアメリカ国内には、日本に核保有を認めることに根強い反対があり、日本国内の強い核アレルギーもあるので、日本には米軍が引き続き居座り、思いやり予算を増やしたり、自衛隊に高価な米製兵器を買わせる、という選択肢もあり得る。アメリカは北朝鮮の核ミサイルがアメリカ本土に届かなければ容認できるのである。

北朝鮮にめぼしい資源はなく、貧困なだけの北朝鮮と多くの犠牲を伴う戦争をしても、アメリカには得るものは何もない、それよりも北朝鮮の核の脅威を受ける韓国・中国の核の脅威を受ける台湾に核兵器を売り付けることは、米軍の肩代わりができるので、アメリカの戦略的利益になるのである。この場合、反日の韓国の核武装は日本の核アレルギーを払しょくさせる可能性がある。

トランプ政権がアジアにおける軍事的肩代わりを考えていることは明らかで、安倍政権の日米同盟の強化とは、自衛隊の戦力をアメリカの戦略のために役立てることにほかならず、その為の改憲なのである。したがって改憲は日本の戦争路線への1里塚となるものである。安倍首相が北朝鮮危機の最中に衆院を解散した意味は、アメリカの戦争の片棒を担ぐための改憲勢力を形成するがためなのだ。

戦争に反対する護憲勢力がアメリカの戦争への参加に反対するなら対米自立が必要なのに、なぜ対米自立にまで踏み込まないのか?不思議である。今のままアメリカに従属していれば、アメリカの戦争に巻き込まれるのは確実なのである。日本は強力な軍事力を保持しつつ自立すべきなのである。護憲派も改憲派も肝心な対米従属の戦争路線か、それとも対米自立・平和・中立か、に付いて踏み込まないことが問題なのだ。

北朝鮮の核問題を解決するただ一つの方法!

北朝鮮がミサイル実験や核実験を繰り返すたびに、国連安全保障理事会が緊急会合を開き非難声明を出すが、一向に効き目がない。経済制裁が効き目がないのは中国やロシアの制裁の手抜きがあるからだ。国連安全保障理事会が緊急会合で北朝鮮への制裁の強化を打ち出しても効き目がないのは明らかだ。

しかも。国連安全保障理事会は武力制裁を決められない、中国とロシアが拒否権を使うからだ。北朝鮮の核ミサイルが日本やアメリカに向けられていることが明らかなのだから、中国やロシアが本気に半島の非核化を進めるわけがない。

もしトランプ政権が北朝鮮に武力行使を行えば核ミサイルが落とされるのは日本である。韓国は北朝鮮には同胞であり、アメリカにはミサイルが届かない。だから報復の核は日本に落ちることになる。だから日本としてはこのまま北朝鮮の核・ミサイル開発を容認できない。ではどうすればいいのか?

北朝鮮に核放棄を迫る方法が一つだけある。それは日本政府が、核恫喝をする国がある限り日本も核を持つことを宣言することだ。北朝鮮が唯一核を使える相手である日本が核報復能力を持てば、核は使えない兵器となる。北朝鮮は金をかけて核開発をする意味がない。その上で核・ミサイル放棄と引き換えに北朝鮮を国際社会に向かい入れて北朝鮮の近代化のために経済援助をすればよい。

資本主義世界と自由に貿易が行えるようになれば、奴隷制の金王朝などひとたまりもなく崩壊し、拉致家族も帰ってくることになる。この方法のネックは、日本国民の核アレルギーと、中国やアメリカが半島の分裂固定化に戦略的利益を見出している事にある。中国は北朝鮮をアメリカとの緩衝地帯として位置付け、アメリカは北朝鮮の脅威を利用して韓国と日本を従属下に置くためである。

しかし今や北朝鮮の核の脅威は中国・アメリカ・日本にも現実のものとなり始めた。だから日本政府は北の核の脅威を口実に核保有を宣言すれば問題は解決するであろう。北東アジアの国ぐにが全て核を持てば核は使えない兵器となる。使えない兵器はないのと同じである。そして日本は自立できる。日本の核保有宣言はいいことずくめである。

戦争について!

プロイセンの軍事家であったクラウゼヴィッツは「戦争が他の手段を以ってする政治の延長」(戦争論)だとのべた。政治が相手国に外交的圧力で要求をのませられない時、政治の延長として戦争で要求を実現するのである。戦争という暴力の相互作用は限界が無くエスカレートする傾向をもつ。

現代では、北朝鮮に核・ミサイルの放棄を迫る限定的攻撃も、敵の全面的反撃を招き総力戦に発展する可能性がある。アメリカが半島の非核化が目的であり、金正恩体制を存続させることを表明しているのは、核・ミサイル関連施設のみの限定的攻撃で終わらせたいからである。

北朝鮮が全面反撃を表明しているのは、アメリカに限定的攻撃を思いとどまらせたいからである。北朝鮮が核開発に国防力をかけているのは、経済力が無く通常兵器の近代的兵器への更新ができないからである。

アメリカが半島の非核化を掲げているのは、覇権国として小国を従属化するために、核支配(=核独占)を維持しなければならないからである。特に中東におけるイスラエルの安全保障を考えるとイランの核開発を阻止しなければならない。イランや北朝鮮などの小国の非核化はアメリカにとって譲ることは出来ない帝国主義的課題である。

核保持と核独占の戦略のぶつかり合いは、外交で解決は出来ず、戦争は避けられない。重要なことは平和は、軍事力で守られているということである。平和が憲法9条で守られてきたと信じるのは勝手だが、それは間違いである。在日駐留米軍の存在が戦後の日本の70年間の平和を保障したのであり、世界1の軍事力の米軍が居座る日本に、どこも手出しできなかったにすぎない。憲法9条平和論は観念論である。北朝鮮のミサイルが飛んで来ればそれは明らかとなる。

クラウゼヴィッツは戦争の傾向を規定している要因について第1に敵意や憎悪の情念を伴う暴力という要素(これは国民に作用する)第2に、不可実性や蓋然性と伴う賭けの要素(これは軍隊に作用し戦果に反映される)第3に、政治のための手段と言う従属性(これは政治に関連)、これらの要素が一体として戦争に作用するという。

アメリカ経済が定期的に大きな戦争を必要としているのは、産軍情報複合体という経済構造基盤が存在しているゆえである。北朝鮮は高度に軍事化した王朝であるので、経済的にはぜい弱だが、長く東西冷戦下で外国の軍事支援を受けて軍事が奇形的に肥大化した国であり、冷戦が終わり、その通常兵器を更新できないので核開発にかけているのである。

日米同盟という平和的な同盟が戦争を準備し、非平和的な闘争の局面に転化する。日米同盟はまさにそうした局面にあることを知るべきであり、アメリカの従属国でいる限り、戦争は避けられないのである。トランプ大統領は「中国がやらなければ、我々と同盟国がやる」と、北朝鮮の核放棄がなければ戦争を日米の同盟が闘うことを表明している。従属同盟の平和と戦争への転化は、支配同盟の側(アメリカ)が決定するのである。戦争とは武力による政治の延長のことであるので、平和的同盟は、非平和的同盟(=戦争同盟)に転化するのである。日本人は平和ボケの観念論を克服しなければならない。
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