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オバマはレイムダック化を回避できるか?

アメリカの中間選挙は上下両院とも共和党が過半数を制した。多くの報道では、オバマ政権が完全なレイムダック化していくことを指摘している。上院の共和党のリーダーであるマコーネル院内総務が医療保険改革(オバマケア)の部分的中止もしくは廃止を視野に攻勢をかけることが確実だからである。

オバマ大統領は共和党に協力を呼び掛けているが、医療保険改革を捨てさることで妥協できるのか疑問である。民主党と共和党の政策的かい離が大きく妥協を困難にしている。オバマが共和党の医療保険改革の廃止を拒否権で対抗すれば、議会の立法は阻止できるが、それだと何も決められない政治が継続するだけなのである。

オバマ大統領が医療保険改革(オバマケア)の部分的変更で譲歩出来るのかが妥協の鍵になるであろう。来年から共和党主導の議会になっても予算の歳出自動削減条項が有効なので、軍事費削減は変わらない、従って外交でも非介入主義は続くことになる。外交面で変わる可能性があるのはTPP交渉ぐらいなもので、この点では日本への圧力が強まることになる。

問題は、オバマが大統領としての政策的成果演出に何を目指すかで共和党との妥協が生まれる可能性はある。外交的には米中の新大国間係を重視するのか?「イスラム国」との闘いを重視するのか?ウクライナ問題での対ロシア外交をどうするのか?内政問題で移民制度改革をやれるのか?オバマが何を重視し、医療保険改革で共和党に譲歩するか、ここにオバマがレイムダック化を回避できるカギがある。

オバマは拒否権をちらつかせながら議会との妥協を探ることになる。共和党は中間選挙に勝利したとはいえ、次の大統領選で有利になったとは言えない。むしろヒラリー・クリントンに追い風と見る向きが強い。共和党は大統領候補の中にヒラリーに勝てる、党内を一本化する人材が見当たらないのである。

結論として、アメリカの政治的行き詰まり状態=内政重視だが、決められない政治が続くと見られる。日本は国防で当分アメリカに頼ることはできない。アメリカは中国経済に依存する面が大きくなり、中国拡張主義の暴走を阻止する力を減退させている。日本は対米自立して、対ロシア外交を前進させて中国の軍事的暴走に、独力で軍事的備えを急がなければならない。
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