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宗教戦争を始めたオバマ大統領の誤り!

現代の資本主義国では資本主義の盲目的な力や苦役が、働く人々を社会的圧迫や貧困で苦しめ、苦痛を強いるのである。これらを観念的に救うものとして宗教がある。すなわち現代の宗教の根源は資本主義の諸矛盾にある。

「イスラム国」はイスラム教スンニ派の政教一致の体制である。イスラム国が生まれるに至ったのはアメリカのイラク侵略戦争があり、その戦後処理でフセイン政権の官僚を戦後体制に取り込まなかった点、にアメリカの間違いがあった。

一つの宗派が政治権力を取り、政教一致体制を取れば信教の自由などもとより認められるはずがなかった。宗教とは政治権力者にとってすごく便利なもので、民衆の味わう全ての不幸・苦しみを大衆自身の不信心のせいにできるのである。その不幸や苦しみが実は政治家や権力者の私的利益追求に原因があったとしても、民衆の不信心のせいか、もしくは神の「おもしべし」にできるのである。

「イスラム国」の場合は政教一致なので、聖戦の名で戦争の道具に信者を動員できるのである。資本主義の諸矛盾からくる社会的圧迫や貧困や苦痛を階級闘争で解決するのではなく、宗教的根源に利用するなら宗教は恐ろしい戦争の武器に代わるのである。それが今中東で起きている宗教戦争である。ゆえにマルクスは宗教は民衆のアヘン、と言ったのである。

「イスラム国」がいかに自分たちの望む政権ではなく、最悪の全体主義であったとしても、アメリカの空爆で問題が解決するわけがない。「イスラム国」の戦士達にすれば自分たちへの空爆は聖戦の口実となるだけなのである。中東の悲劇を終わらせるには、心の問題である宗教と政治の分離の必要性を人々に教えること、すなわちイスラム教の世俗化を進めることが、イスラム過激派の基盤を堀り崩すことになる。

ヒラリー前米国務長官が「ソフトパワー」を強調したのは、こうした無益な宗教戦争を避ける意図があったからであろう。オバマ大統領は、自身は非介入主義(=息継ぎの和平)の戦略転換を行いながら愚かにも「イスラム国」空爆を決定したのは明らかに間違いであり、世界をテロに巻き込むものである。重要なのは中東における宗教的根源を一掃することなのである。

中東地域は豊かな石油収入が、一握りの王侯貴族階級に握られ、人々の貧困や苦しみを解決できないことが問題なのである。イスラム教原理主義が問題なのではないのだから、オバマの空爆で解決できない事は明らかである。ましてや中間選挙対策で空爆を開始したなら、それは感情を政策に変える誤りであり、オバマは大衆の支持を失うことになるであろう。アメリカは間違った戦争は直ちに止めるべきである。空爆を支持した安倍首相の間違いも指摘しなければならない。
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