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中国を怒らせたことで危うい金正恩体制!

中国と北朝鮮の関係が嫌悪になっている。2013年12月北朝鮮の最高指導者金正恩の叔父張成択国防副委員長とその部下が粛清された。報道によると中国は事前に北朝鮮に張氏を処刑しないように強く求めていたという。それを北朝鮮は無視したことで中国指導部では金正恩を「金家の太った三男坊」「ガキ」と侮辱的な表現を使うようになったという。

かっては中国と北朝鮮は朝鮮戦争の「血で結ばれた同盟」関係であったが、北朝鮮が核開発とミサイル開発を独自に進めたことで中朝関係はこじれた。中国は北朝鮮の核とミサイル保有が、韓国や台湾や日本の核保有につながることを恐れたのである。北朝鮮は中国のことを「悪い隣国」と表現している。

ソ連時代のスターリンですら北朝鮮を言いなりにはできなかった。中国は北朝鮮の指導者を「1週間で首をすげ替えることができる」と豪語していたが、北朝鮮国内の張成択一味の中国派人脈が全て処刑と刑務所送りとなったことで北朝鮮への影響力行使ができなくなり、現在は経済関係を維持しつつ北朝鮮を存続させることで半島の統一を阻止し、アメリカとの緩衝地帯としての存在価値を求めるのみとなっている。

中国が北朝鮮への原油輸出を今年に入って止めているので、北朝鮮はエネルギー面で窮地に陥っている。北朝鮮が日本に接近し拉致問題の調査に応じたのは、日本からの経済的見返りが狙いでなのである。北朝鮮の日本へのすり寄りを中国の指導者が苦苦しく見ているのは間違いない。しかし安倍首相にとっては課題の拉致問題解決の好機が訪れていることになる。

中国は従属国としての北朝鮮を求めており、その為には戦略兵器である核・ミサイルは保有を認める訳にはいかない。この点では中国はアメリカと利害を等しくしている。アメリカも北朝鮮が核保有国になれば韓国や台湾や日本が核保有に走る可能性が高まるのは困るのである。これら3国を従属下に置いておくためには、朝鮮半島の現状固定化と非核化は堅持するというのがアメリカのアジア戦略のカナメなのである。

こうして見ると金正恩の核・ミサイル開発と自立の路線の堅持は、アメリカと中国の双方の阻止力に直面しているので、北朝鮮の経済的・政治的困難は続くことになる。北朝鮮の最高指導者金正恩が中国に招待されて北京を訪問すると、逮捕監禁され、金正男を代わりの指導者に据える可能性が強い。金正恩は国内においても暗殺の動きに警戒が必要な状態に有る。中国にとって金正恩はそれほど不要で邪魔な存在になっているのである。

北朝鮮をめぐる国際関係が教えているのは、小国が大国の思惑に反し自立する事の難しさを教えている。日本政府がアメリカの反対を押し切って拉致問題を解決できるのか注目したい。
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