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捻じれた朝鮮半島情勢と韓中首脳のジレンマ!

日朝協議が軌道に乗りつつある中で、7月3~4日に中国の習近平国家主席が韓国を訪問する。北朝鮮の場合は親中の張成択(チャンソンテク)派を粛清し、「隣国は悪い国」との新聞報道で中国への反感を示しているので、日本との関係改善に掛けているので拉致問題の解決の可能性が高い。

これに対抗するかの習近平国家主席の韓国訪問は、双方ともジレンマを抱えた会談になる。中国はベトナムの反中暴動はベトナムの「反中史観」が原因と指摘したものの、国内外から中国での反日暴動は走資派指導部の反日教育が原因と指摘されて、ベトナム批判が自分に返ってくるジレンマに陥っている。

韓国のパク・クネ大統領に至っては、先のオバマ・安倍との米日韓軍事同盟を確認したばかりなのに、中国の習近平国家主席を招待し、反日の日本軍国主義批判を韓中首脳で行うというのであるから、政治家のモラルが問われる事態になる。韓国のパク・クネ大統領の二股外交は国際的的評価を失いかねないことになる。

安倍政権はアメリカの北朝鮮敵視の核・ミサイル問題を一時棚上げしての人道問題優先として北朝鮮との拉致問題を解決したいところである。北朝鮮が中国との関係を断ちきっているだけに、拉致問題解決の好機というべきで、アメリカや韓国がなにを言おうが、拉致問題を解決しなければならない。これが解決すれば核もミサイルも解決の糸口ができるであろう。

習近平は、北朝鮮を手なずけることに失敗し、経済的に発展した韓国との関係改善を優先したことが北朝鮮の若き指導者の逆鱗に触れることになりかねない。朝鮮半島をめぐる日朝と韓中の外交交渉はこうした捻じれとジレンマの相互矛盾の中の外交戦というべきで、成果をどの国が手にするのか注目される点である。安倍首相が米・韓・中の圧力をはねのけ拉致問題を解決できるか大いに期待したい。
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