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アメリカは何故戦争ばかりするのか?!

アメリカは何故戦争に明け暮れるのかが、多くのアメリカ人の疑問であるらしい。
アメリカの人達に見えにくいことが、他国の人々にはよく見えるということがある。
第二次世界大戦で、アメリカは巨大な軍需産業と軍の複合体が形成され、それが大きな政治力を持つようになった。
つまりアメリカには戦争が利潤の源泉となる人々がいるのである。
冷戦の勝者となったアメリカは世界の覇権を手に入れ、地球規模の米軍駐留で世界秩序に責任を果たしてきた。それが世界市場から米金融資本が利益を得るために必要であったのである。それは財政が危機にある現在も続いている。
ところが資本主義の不均等発展でアメリカの相対的経済力は、すでに支配的地位を失っていること、しかし戦争を続けなければアメリカの支配的力はさらに低下するのである。
こうしてアメリカは絶え間なく戦争を続けることで、その軍事力を世界に示し、その力がドル支配を支えてきたのである。
ところがこうした戦争による覇権は、アメリカの財政赤字を空前の規模に膨らませ、財政面ではアメリカの覇者としての地位は終わっているのである。ところがそれを受け入れられない人達がいるのである。
こうしてアフガニスタンでの「反テロ戦争」は10年を過ぎた。かってはアメリカを儲けさせた戦争が、いまはアメリカを疲弊・衰退させている。非対称の相手との戦争はアメリカを消耗させるだけなのだ。
アメリカ社会は「アフガン・シンドローム」に覆われ始めているので、オバマ大統領は来年に撤兵を決断することになるであろう。つまり戦争の病理が「息継ぎのための和平」への転換を促すことになるであろう。
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