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アメリカのアジア重視は口先だけだ!

ウクライナの内戦が激化してもアメリカは不介入を貫き、形だけの経済制裁でごまかした。南シナ海と東シナ海で中国覇権主義が艦船での体当たりや、航空機での異常接近など戦争挑発を繰り返しても、アメリカは空母を東シナ海や南シナ海に入れることはしなかった。

ところがイラクでイスラム過激派がシリア東部とイラク北部を占領するや、アメリカのヘーゲル国防長官は14日原子力空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」とミサイル巡洋艦と駆逐艦などの機動部隊を派遣した。

オバマのアジア重視とは、アメリカの覇権を奪い取ろうとする中国の経済的役割を評価して当面はアジアで中国の権益拡大を容認するというだけであり、実際にはアメリカは今も中東重視なのである。

従って中国覇権主義が尖閣とその周辺の島々を占領してもアメリカが軍事介入するとの保証は無い。同盟国を見捨てて戦略転換したアメリカに日本の防衛を期待する事は無い物ねだりであり、いかに集団的自衛権の解釈変更によってもアメリカが核戦争の可能性がある危険な中国との戦争で、日本の無人島を守る保証は無いのである。

オバマは秋の中間選挙を前にしてユダヤロビーの支持に影響するイスラエルの周辺でのイスラム過激派政権は容認できないのである。従ってオバマがアジアで中国の横暴を容認し、中国覇権主義とことを構える気が全くないのであるから、安倍政権が進める集団的自衛権の解釈変更による戦争協力の対米従属路線は、日本の防衛には役立たず。むしろアメリカの戦争に巻き込まれる危険な亡国路線となりかねない点を見ておくべきである。

客観的にはオバマの消極的外交は中国覇権主義を勇気づけているにすぎず。アメリカは今も中東重視なのである。中東やアフリカにおける内戦状態の広がりは世界資本主義市場の混乱と疲弊を生み出しており、アメリカの非介入路線が続く以上世界市場は荒廃し、世界資本主義は多極化の中で経済的・政治的混乱を深刻化させることになる。

従って日本は対米自立し、小さくとも強力な独自の国防力を持ち、平和5原則の外交政策をとるべきである。多極化の時代には覇権国の何処にも加担しないことが日本の平和主義を守ることになる。安倍政権の親米戦争路線は間違いなのである。
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