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北方領土でプーチンに「返球」できない安倍の無策!

プーチンロシア大統領は北方領土問題で日本が「話し合いを中断するのだろうか」とのべて安倍首相に態度を鮮明にするように問いかけた。プーチンは「日本も制裁に加わったと聞いて、驚いた。と語って私がよくわからないのは問題の交渉も中断するつもりなのか、ということだ」と日本の制裁に強い不快感を示した。プーチンは日本が北方領土「交渉のプロセスを止めた」と指摘しながらも、ロシアには交渉の用意がある、と述べた。

プーチン大統領は北方領土問題で、柔道の「引き分け」の精神を貫けば、双方の妥協による解決は可能との見解を示した。また「引き分け」の言葉の意味について、「互いの利益を損なわないものでなければならない」と指摘し「厳しい共同作業の結果によってやっと(解決方法が)生まれる」と妥協を促し「不可能なことは何もない」として解決が可能であることを表明した。

不思議なのは、このプーチンの投げかけた言葉に安倍首相が「返球」したという報道が見られないことである。プーチンは日本以外の国ぐにとの係争地について、すでに5分5分の解決を実行している。残るは日本との領土問題だけとなっている。安倍首相は「地球儀を俯瞰する外交」を掲げていたが、この反応の遅さはきっとアメリカの顔をうかがっているのに違いない。

戦後70年経ってやっと北方領土の解決をする機会が訪れているのに安倍首相は何故ウクライナのクリミア半島問題で欧米の制裁に加わったのか理解できない。国境線の変更と言っても欧米はウクライナの大部分を手に入れたのである。クリミアは投票で分離独立し、そのごロシアに加わったのであり、元々欧米の制裁も「不誠実な制裁」と呼ばれるほどに、形だけのものである。

日本が尖閣諸島と西南諸島を狙う中国の軍事的脅威の下に有るのだから、どうしてもロシアを引きつけておく必要がある。プーチンは天然ガスの中国への販売では合意したが、高性能武器の売却はしなかったことを見ておくべきで有る。プーチンは中国と対立する日本に配慮しているのである。従って安倍首相は直ちにプーチンに特使を送るか、もしくは記者会見でプーチンの疑念の払しょくをしておくべきであった。

安倍首相の弱点はアメリカの顔色ばかり見て動きが鈍いことである。北方問題を「引き分けで」解決すべき最後の機会と考えるべきである。アメリカはすでに同盟国を守る気は無い、日本は対米自立し、自分の国は自分で守れるようにしなければならないのである。安倍首相が自主外交の気概も無くアメリカに追随してロシアに制裁した誤りは明らかだ。
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