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オバマ大統領の戦略が見えない!

欧米がウクライナの腐敗した政権を、野党への資金援助で武装クーデターをやらせたのは戦略的配慮が足りない失敗だった。元々ウクライナはロシアの勢力圏である。ところがみすみすクリミヤ半島のロシアへの併合の機会を与えてしまった。その後の欧米の経済制裁とエネルギーの対ロ依存の軽減策がロシアを中国の方に押しやってしまったのである。

今回の上海での中国とロシアの首脳会談は、10年来の課題であったロシアから中国への天然ガス輸出交渉を妥結させ両国の経済関係を強化させた。高性能兵器の輸出交渉は決着しなかったが、中国とロシアの政治・経済上の接近は日本の安全保障を危機に追い込むことになりかねない重大な戦略関係の変化である。。

将来の世界の覇権はアメリカと中国の間で争われることになるのは間違いない。それが分かっているのにオバマはロシアを中国側に押しやった、その戦略的意図が分からない。元々オバマは内政重視で「同盟国の争いに巻き込まれたくない」と語っているぐらいだから、中国とロシアの結びつきは世界の戦略関係を一変させるという同盟国への配慮などなかったのかも知れない。

オバマの「息継ぎの和平」への転換はサウジやイスラエルや日本を戦略的危機に追いつめている。しかしオバマには同盟国への配慮など未だに見えてこないのである。和平路線に戦略転換するなら、同盟国への政治外交的布石があるべきだったが、民主・共和の対立の激化の下でアメリカの戦略が見えなくなっているところに、中国とロシアの勢力圏の拡大という、第二次世界大戦後の国境線の変更の機会を提供している。

安倍首相は集団的自衛権の解釈変更で来るべき中国軍の侵攻に米軍を巻き込もうとしているのだが、オバマは中国に、日中間の領土問題ではどちらか一方を支持する事はない、との密約を結んでいる。中国とアメリカの「新大国間係」とは世界の覇権の分有の事であり、その中で日本はどのように外交を進めるのか?難しい局面を招いてしまった。

この上は頼りにならないアメリカから日本は自立し、政治的中立のスタンスの中で、防衛力の強化を急ぐべきではないか。安倍のアメリカ依存の他力本願の戦争路線は、頼りないオバマの手に日本の運命を託す戦略的間違いとなる可能性が強いのである。アメリカが戦略的転換をしている時期の安倍首相の集団的自衛権の見直しは、弱腰のアメリカ外交とあまりにもギャップがあり過ぎるのである。
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