アメリカの隙を付きアジアの覇権狙う中国!
アメリカのオバマが内政重視の「息継ぎの和平」に戦略転換したことを、自己の野心的・戦略的拡張主義のチャンスと位置付けているのが中国である。上海で行われたアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)はロシアやイランなど47の国と地域が参加している。
この会議で中国の習近平国家主席は「アジアの事はアジアで解決すべきだ。」「軍事同盟は地域の安全に不利だ。他の国の内政は干渉すべきではない。」などとアメリカをけん制する言葉を並べた。この発言は、ウクライナのクーデターを機にクリミア半島を併合し、欧米の経済制裁を受けるロシアを抱き込めば、中国のアジアの覇権獲得に有利と判断した習近平の野心が表れている。
中国に米国債(=財務省証券)を買ってもらわねば経済が立ちいかない、オバマの経済的弱点を読み切った上での中国の最近の東シナ海・南シナ海での砲艦外交なのである。これに対し米国務省のサキ報道官は「ロシアは、すべての近隣国と良い関係を築くようにすべきだ。アメリカも、中国やその周辺国と独自の関係がある」としか発言できず、記者の「アメリカを孤立させる狙いなのではないか?」との質問にも答えられなかった。中国はオバマの戦略的弱さを読み切っている。
習近平は東シナ海・南シナ海での砲艦外交にアジア以外の国は干渉するな、と言っているのだ。この習近平とプーチンが会議で肩を並べたのは、欧州諸国がロシアへのエネルギー依存を削減する戦略に対し、削減分を中国に売りたいという意思表示なのである。しかし価格面で中国の姿勢は厳しくロシアは受け入れられなかったようである。
オバマの戦略的弱さは中国覇権主義の大国的自信を鼓舞しているように見えるほどである。ヒトラーの拡張主義を容認したチェンバレン英首相と同じ歴史的役回りを演じているように見える。「アジアの事はアジアで解決する」との習近平の言い草は、アメリカは口を出すなという意味であり、これにオバマが何も言えない状況が日本とアジア諸国の危うさを示しているのである。
日本が必要としているのは集団的自衛権への幻想ではなく、頼りにならないアメリカからの自立であり、外交的にはロシアからの天然ガスの大量購入でプーチンを日本の方に引き寄せる必要がある。中国と同一陣営になってもロシアに戦略的メリットは無いのである。習近平は「歴史の改ざんと戦後秩序の弱体化に対抗する」という言葉で日本とロシアの間にくさびを打ち込もうとしている。
日本は防衛予算がGDP1%の軍事小国であり、戦後改革で軍国主義の経済的基盤は消滅している。中国拡張主義は日本の軍国主義が復活しつつあるように諸外国をだまして、アメリカにはアジアの事に介入させず、一大軍拡でアジアの覇権を獲得しょうとしている。日本は早急に中国の軍拡に対抗できる防衛力を備えなければならないのである。
この会議で中国の習近平国家主席は「アジアの事はアジアで解決すべきだ。」「軍事同盟は地域の安全に不利だ。他の国の内政は干渉すべきではない。」などとアメリカをけん制する言葉を並べた。この発言は、ウクライナのクーデターを機にクリミア半島を併合し、欧米の経済制裁を受けるロシアを抱き込めば、中国のアジアの覇権獲得に有利と判断した習近平の野心が表れている。
中国に米国債(=財務省証券)を買ってもらわねば経済が立ちいかない、オバマの経済的弱点を読み切った上での中国の最近の東シナ海・南シナ海での砲艦外交なのである。これに対し米国務省のサキ報道官は「ロシアは、すべての近隣国と良い関係を築くようにすべきだ。アメリカも、中国やその周辺国と独自の関係がある」としか発言できず、記者の「アメリカを孤立させる狙いなのではないか?」との質問にも答えられなかった。中国はオバマの戦略的弱さを読み切っている。
習近平は東シナ海・南シナ海での砲艦外交にアジア以外の国は干渉するな、と言っているのだ。この習近平とプーチンが会議で肩を並べたのは、欧州諸国がロシアへのエネルギー依存を削減する戦略に対し、削減分を中国に売りたいという意思表示なのである。しかし価格面で中国の姿勢は厳しくロシアは受け入れられなかったようである。
オバマの戦略的弱さは中国覇権主義の大国的自信を鼓舞しているように見えるほどである。ヒトラーの拡張主義を容認したチェンバレン英首相と同じ歴史的役回りを演じているように見える。「アジアの事はアジアで解決する」との習近平の言い草は、アメリカは口を出すなという意味であり、これにオバマが何も言えない状況が日本とアジア諸国の危うさを示しているのである。
日本が必要としているのは集団的自衛権への幻想ではなく、頼りにならないアメリカからの自立であり、外交的にはロシアからの天然ガスの大量購入でプーチンを日本の方に引き寄せる必要がある。中国と同一陣営になってもロシアに戦略的メリットは無いのである。習近平は「歴史の改ざんと戦後秩序の弱体化に対抗する」という言葉で日本とロシアの間にくさびを打ち込もうとしている。
日本は防衛予算がGDP1%の軍事小国であり、戦後改革で軍国主義の経済的基盤は消滅している。中国拡張主義は日本の軍国主義が復活しつつあるように諸外国をだまして、アメリカにはアジアの事に介入させず、一大軍拡でアジアの覇権を獲得しょうとしている。日本は早急に中国の軍拡に対抗できる防衛力を備えなければならないのである。
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