TPP「基本合意」と「大筋合意」の意味!
日米首脳会談後のメディアの報道ほど国民を惑わす内容も珍しい。朝日新聞は「TPP遠のく大筋合意」の見出し、毎日・読売は「基本合意に達していた」と報じている。麻生副総理兼財務相は「中間選挙までは答えは出ないだろう。国内でオバマがまとめ切れるほど今は力が無い」とまで否定的な発言をしている。甘利TPP担当相は27日この問題の答えを示した「オバマ米大統領はTPPの大筋合意を米中間選挙の前に持っていきたいとの思いだ」「歴史的に評価される功績として、それを世に問うのではないか」。
つまり日米首脳会議でTPP交渉の結果がサッパリ分からないのは、基本合意には達しているが大筋合意は中間選挙の前に発表したいというアメリカ側の意向で、基本合意が隠ぺいされているということであるようだ。これが事実ならオバマは不利と言われている中間選挙を勝利するためTPP大筋合意を秋の中間選挙前に「歴史的成果」として大きく演出しようとしているようである。
つまりオバマの外交も内政も、秋の中間選挙に向けた勝利への布石として位置付けられているのである。演出効果を高めるためには日米首脳の基本合意の内容が漏れてしまうのはまずいのである。5月にTPP交渉参加国12カ国による全体会合も、そうした「中間選挙に向けた勝利への布石」として見なければならないようである。
オバマがフィリピンとの間で、米軍が航空機と艦船をフィリピンに再配備できる新協定を締結したのも、ウクライナで新しい対ロ制裁で強い姿勢を示すのも「中間選挙に向けた勝利への布石」と見なければならないのである。中国拡張主義の軍事的脅威からアメリカが日本やフィリピンを本当に守るかどうかは、オバマの口先を信じるかどうか(=あまり期待できないという)の問題となる。
TPP「大筋合意」が先延ばしになったことで、安倍政権にとっては農民・農業への対米譲歩の説得・措置を講じる時間的余裕を得たということになる。農民と日本農業がTPP「大筋合意」で大きな打撃を受けることは避けられず、これが自民党の支持基盤の反発を呼び、分裂=政党再編につながるのかどうか?注目される点である。
つまり日米首脳会議でTPP交渉の結果がサッパリ分からないのは、基本合意には達しているが大筋合意は中間選挙の前に発表したいというアメリカ側の意向で、基本合意が隠ぺいされているということであるようだ。これが事実ならオバマは不利と言われている中間選挙を勝利するためTPP大筋合意を秋の中間選挙前に「歴史的成果」として大きく演出しようとしているようである。
つまりオバマの外交も内政も、秋の中間選挙に向けた勝利への布石として位置付けられているのである。演出効果を高めるためには日米首脳の基本合意の内容が漏れてしまうのはまずいのである。5月にTPP交渉参加国12カ国による全体会合も、そうした「中間選挙に向けた勝利への布石」として見なければならないようである。
オバマがフィリピンとの間で、米軍が航空機と艦船をフィリピンに再配備できる新協定を締結したのも、ウクライナで新しい対ロ制裁で強い姿勢を示すのも「中間選挙に向けた勝利への布石」と見なければならないのである。中国拡張主義の軍事的脅威からアメリカが日本やフィリピンを本当に守るかどうかは、オバマの口先を信じるかどうか(=あまり期待できないという)の問題となる。
TPP「大筋合意」が先延ばしになったことで、安倍政権にとっては農民・農業への対米譲歩の説得・措置を講じる時間的余裕を得たということになる。農民と日本農業がTPP「大筋合意」で大きな打撃を受けることは避けられず、これが自民党の支持基盤の反発を呼び、分裂=政党再編につながるのかどうか?注目される点である。
スポンサーサイト

<<集団的自衛権容認を欺瞞的に画策する政府! | ホーム | へな猪口オバマの戦略なき二面外交!>>
コメント
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |