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9条信仰の観念的平和主義は亡国を招く!

コソボやクリミアで武力による国境線の変更が行われる時代になったのに、「憲法9条は日本の宝」「人類史の中で尊い9条」と日本の憲法が平和をもたらしたかのように観念的に描く人達がいる。しかし憲法9条が戦後の日本の平和をもたらしたのではない。

アメリカ占領軍の支配下で作られた現日本国憲法の制定権力はアメリカであり、憲法9条はアメリカ軍がいつまでも日本に居座る為に盛り込んだ従属条項であり、それ以外ではない、それをあたかも日本の宝であるかのように観念的平和主義を振りまく人達は、日本を侵略者(=中国)の餌食にしようとしている事を見て取るべきである。

現憲法9条は、日本の軍事力を自己の戦略に利用しようとしているアメリカにも障害となっている。憲法改正をやろうとすると時間がかかるので対米従属派の安倍首相は、事もあろうに閣議決定で集団的自衛権の解釈変更を行い、国外の戦争に参戦する道を開こうとしている。これは日本の企業家達の対外権益を守りたいという欲求にこたえることでもある。

我々は観念的平和主義も間違いであるが、同時に集団的自衛権の解釈改憲にも反対する。日本は平和主義の原則を堅持すべきであり、その為にはアメリカとの支配従属関係を脱し、小さくとも強力な防衛力を保持して自立する平和国家を貫くべきである。日本の戦後の平和は覇権国家アメリカの支配する日本に、どの国も触手を伸ばせなかったからであり、憲法9条が平和を守ったのではないのだ。

日本はアメリカの従属下でいつまでもアメリカの国債を買わされ、在日米軍への多額の「受け入れ国支援」という名の搾取を受けてきたのである。国が国を支配搾取する支配従属関係が戦後70年近くも続いたことは稀で異常な事である。

日本民族は偉大な民族であり、有史いらい大陸からも、半島からも自立して異民族の支配を(=アメリカを例外として)許さなかった。アメリカはもはや内政重視に戦略転換し、オバマ大統領は「同盟国の争いに巻き込まれたくない」と語っている。日本もアメリカの戦争に巻き込まれたくないなら自立すべきであり、集団的自衛権の解釈変更は亡国路線であるという他ない。

尖閣を発火点として、日本との戦争路線を戦略決定している中国社会帝国主義は「右傾化する日本政治の中で”枝に咲く唯一の花”」(中国社会科学院)と9条は日本の宝と信仰する人達をほめたたえている。憲法9条が平和をもたらすのではない、平和を守るのは軍事力であり、戦後は米軍の力が日本の平和を守ったが、いまやアメリカは疲弊して「息継ぎの和平」へと戦略転換し、今後10年は戦争できない状況にある。

こうした状況を中国社会帝国主義が覇権獲得のチャンスと動き始めている時に、観念的平和主義を振りまくことは亡国路線である。たとえ日本国憲法9条がノーベル平和賞を手にしても、観念的平和主義が間違いであることは変わらないのである。日本の国民は9条信仰をやめるべき時である。
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