FC2ブログ

レイムダック状態のオバマとのTPP妥協は難しい!

オバマ政権のレイムダック化が早いのは内政重視への転換、さらには財政危機で野党共和党との対立が激化している事が「何も決められない政権」となっているのである。9月には中間選挙があり上院の3分の1と下院の全ての議席が改選となる。この中間選挙がオバマの手足を縛っている。

オバマの支持基盤の全米自動車労組は日本とのTPP交渉に反対しており、オバマは農民票を当てにしてTPP交渉で日本に譲歩できないのである。安倍首相が靖国神社を訪問して中国・韓国を怒らせたことで、中国との経済関係を重視しているオバマは、安倍首相の右翼的傾向に反発している。

安倍政権はアメリカの為に武器輸出緩和を決め、集団的自衛権についてもアメリカの意向に沿うように進めている。だがその努力はオバマには通じない。シリア介入を逃げ、クリミア半島でも臆病な経済制裁でごまかしたオバマは覇権を行使するつもりはなく、中間選挙までは経済の悪化を招くことは何もしたくないのである。

従って東シナ海で挑発を強める中国にも、アメリカとの新大国関係を求める中国にオバマ政権が曖昧な対応になっているのは、中国経済の行方がアメリカ経済に影響するのを恐れているからである。つまり安倍政権はオバマ死に体政権と無駄な交渉をしている事になる。

労使間の団体交渉でも、国家間の交渉でも同じで、相手が当事者能力を欠く場合、交渉は総じて前進することはない。安倍首相はアメリカとのTPP交渉の前にオーストラリアとのEPA交渉で牛肉の関税を半分にする譲歩で交渉をまとめたが、それがアメリカとの交渉のテコになるわけではない。オバマはすでに当事者能力を喪失しており、安倍の努力は空振りとなる可能性が強い。

日米のTPP交渉を前にして、自民の農林族が奇妙なほどの「静けさ」なのは、TPP交渉がアメリカの中間選挙までは前進しない事が分かっているからである。中間選挙で与党の民主党が上下両院の多数を得て勝利するならオバマはレイムダック化を脱出できるのだが、その可能性は少ないのである。オバマ政権は国民皆保険でも国民の幻滅を招いており、中間選挙で民主党が勝利する可能性は少ないのである。オバマ死に体政権の長期化で、安倍首相の対米関係の改善は「片思い」で終わる可能性が強いのである。

警戒しなければならないのは「オバマ政権が何も出来ない」と中国が判断した時、尖閣諸島における中国軍の軍事行動が開始される可能性が極めて強いことである。安倍政権が急ぐべきはオバマ死に体政権に頼らず、独力で領土を守る事である。何も出来ないオバマ政権から自立することで、日本は自分の力で自分の国を守る固い決意を持つ事が出来るであろう。他力本願では国を守れないと知るべきである。
スポンサーサイト



テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル : 政治・経済

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治