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軽くなった米大統領の「警告」!

ウクライナ問題でオバマ大統領が何度もロシアへの警告を発したが、プーチンには堪えた風には見えない。元もとウクライナの野党勢力に、アメリカがドル札の詰まった小包を送り届け、武力による政権打倒をやらせたことは広く知られている。

自分の武力によるクーデターは合法で、ロシア人を保護するというプーチンのクリミア半島への派兵を非合法とのオバマの批判はどう見ても説得力がない。プーチンに腹が立つならアメリカは黒海に空母機動部隊を派遣すればよいのだ。今のアメリカにはその力もない。

アメリカのコソボへの軍事介入や、セルビアへの空爆や、イラクやアフガンやリビアやシリアへの軍事介入は全て非合法であった。自分の軍事介入は合法でロシアの介入は非合法というアメリカの主張は無理がある。ロシアは他国の人民に無人機による無差別爆撃などしていない。アメリカの方がよほど侵略的である。

今アメリカの同盟国は全て安全保障上の危機にある。イランの核開発をオバマが容認したことでイスラエルとサウジは国防上の危機にある。日本も中国と韓国の「反日」挑発で戦争の危機にある。自分の同盟国を守る力もないのに、他国のクーデターを画策するアメリカが悪い。

オバマが自分の警告で、他国を従わせようとするなら「同盟国の争いに巻き込まれたくない」などと演説すべきではないのだ。防衛責任も果たす気がないのに「靖国参拝に失望した」等という声明を出すべきではなかった。日本は戦争の危機になればなるほど、国の為に死んだ人々を合祀する靖国神社に政治家が参拝する必要性が強まる。それはアメリカの政治家がアーリントン墓地に参拝するのと同じである。

オバマが中間選挙に勝つため経済を優先する必要があり、内政重視に転換するなら、同盟国の安全保障の為の政治的・外交的措置を講ずるべきであった。オバマの戦略転換は外交的無策で、お粗末としか言いようがない。

いまやオバマのアメリカは中国に舐められ、ロシアに無視され、サウジとイスラエルと日本を安全保障上の危機に直面させている。そんなオバマがロシアに経済制裁を警告しても、制裁で一番打撃をこうむるのがアメリカなのである。オバマは中間選挙までは内政重視・経済重視でいくほかない、制裁は止めた方がいい。

日本とイスラエルとサウジは、自立し、自分の力で安全保障を図るしかなく、もはやアメリカ頼みは有り得ない事を知るべきである。
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