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北朝鮮のナンバー2失脚で外交的打撃を受けた中国!

北朝鮮の経済を担当していた張成沢(チャン・ソンテク)が処刑されたことと同時に、中国との貿易に携わっていた北朝鮮の関係者が大量に処刑(報道では100人以上)されるか、もしくは失脚したようである。報道によれば北朝鮮の中国政府の息のかかった人脈は壊滅状態となったようである。

発表された張成沢の罪状にも、外国貿易で安い価格で資源を売り渡した事が挙げられている。つまり北朝鮮の今回の政変で中国は外交的打撃を受けたとこになる。中国は外交で韓国を反日統一戦線に抱き込み、アメリカの米・日・韓軍事同盟を解体寸前に追い込み、戦略的得点を挙げていたのであるが、北朝鮮は、中国と韓国の外交的蜜月を苦苦しく見ていたであろう。6カ国協議で中国が北朝鮮に圧力を加え譲歩を迫ることも北朝鮮は不満を持っていたであろう。

今後習近平政権が北朝鮮にどのような対応を取るのか注目される点である。中国政府は金正日時代から長男の正男を手なづけ、保護下に置き外交的手ゴマとしてきた。北朝鮮内の親中国派人脈を一気に失った中国が、次に打つ手は金正恩との関係改善に動くのか、それとも軍同士の緊密な関係を使いトップを長男の正男と入れ替えを目指すのか、この2つの可能性がある。

中国政府が北朝鮮の核開発で経済制裁を行った時も、中国軍系企業は北朝鮮との貿易を続けていたので、このラインの中国派人脈がどの程度残っているかはわからない。しかし北朝鮮の対外貿易の7割以上が対中国であり、原油の9割を中国に依存している。北朝鮮は食糧の45%を中国からの輸入に頼っている。

つまり北朝鮮の金正恩政権は経済的に中国に頭が上がらない関係にある。しかし中国が政治・軍事的に北朝鮮を従属下に置く事は難しいと見るべきであろう。経済関係だけ見れば北朝鮮は中国の従属国に見えるが、実際には中国の北朝鮮への影響力は少ない事を見ておくべきである。特に中国が韓国を取り込めば取り込むほど北朝鮮は中国から離れる事になる。

注目されるのは、中国の習近平政権が北朝鮮の内政に介入する力を有しているかどうかである。今回の北朝鮮内の中国人脈の壊滅を見ると、中国政府の北朝鮮の政権を左右する力は後退したと見るべきである。中国がシンガポールに移住していた金正男を北京に呼び戻し、護衛を強化した事は、彼らの手ゴマの少なさを示している。中国政府は半島での戦略的後退を挽回するには至っていないと見るべきである。

日本政府は、金正恩政権への関係改善の好機を見逃してはいけない!
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テーマ : 北朝鮮問題 - ジャンル : 政治・経済

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