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アメリカ「最強時代」は長くは続かない!

今月号の月刊誌「選択」の巻頭インタビューで米スタンフォード大学上級研究員フランシス・フクヤマの「米国最強時代は続く」と題した見解が載っている。それによると「パワーをなんで図るのかにもよるが軍事力では米国は今もパワフルだ」と言うのがフクヤマの主張である。

フクヤマによると政治的意思が外交・軍事に向かえばアメリカの地位が支配的だ、という。しかしオバマ政権のアメリカが内向きになり「息継ぎの和平」に戦略転換し、今後10年間大規模な軍縮を行う方針をとり、オバマは当分アメリカが軍事介入する気が無い事を表明している。

確かにアメリカの国力が今も最大であるのは事実であり、その源泉はフクヤマの言う「ソフト・パワー」ではない、アメリカの世界最大の軍事力は世界通貨ドルの通貨発行益を独り占めできる事であり、他国にアメリカの国債を売り付け、そのことで対価なしに他国の富を消費できる事にある。例えば日本は現在1100兆円もの米国債を購入している。これは国家による国家の搾取そのものなのである。

フクヤマはアメリカ衰退論の宣言があまりに早計だ、と主張する。しかしアメリカが財政上の理由で世界の警察官としての役割を果たせず、議会での民主・共和の捻じれと対立で政治的妥協が出来なくなっている事も事実である。

EUがユーロを共通通貨としたのはアメリカのドル支配から脱出するのが狙いであり、中国が世界第2位の経済力を持ち、通貨元を国際通貨としつつある事も事実で、世界は明らかに多極化しつつある。アメリカが一極支配を維持できなくなりつつあり、それを維持しようとする政治意志をオバマが放棄しつつあることも事実なのである。

アメリカが世界覇権を維持しようとするなら日本の力を取り込む以外ない。鳩山政権はこうした情勢の下で「対等の日米同盟」を掲げたことでアメリカの怒りを買い失脚する羽目となった。オバマが鳩山の提案を受け入れていれば、アメリカは未だ覇権を握っていたであろう。世界覇権の力を失っているのに日本の自立は認められない、と言うのが今のアメリカなのである。

フクヤマは、軍事力でアメリカが未だ支配的だと言うが、中国は数年で正規空母を4隻にし、最終的に10隻の空母を保持しょうとしている。アメリカは正規空母8隻体制の軍縮に現在取り組んでいる。アメリカの大型空母はパナマ運河を通過出来ない。大西洋と太平洋に空母を分離すれば、数年でアジアでの軍事バランスは中国優位になるのである。

この時にアメリカは鳩山の「対等の日米同盟」を拒否した事を悔いる事になる。日本にとっては米・中の均衡状態が対米自立のチャンスなのである。つまり軍事力でのアメリカ最強時代は数年で崩壊が確実で、世界は多極化の時代に入る事になる。
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