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自分の支柱を切り倒した亡国の王(=金正恩)!

金正恩第一書記の後見人で北朝鮮ナンバー2の張成沢(チャン・ソンテク)氏が解任され、その3日後には処刑された。北朝鮮の報道では「国家転覆の陰謀行為を働いた」「クーデタ―を企てた」と非難されている。また「国家大逆罪を犯した」と言うが内容がよくわからない。

金正恩の後見人の張成沢氏は、重要な経済部門を担当していたと言われている。軍に影響力を持たない者がどうやってクーデタ―を企てられるだろう?とても北朝鮮政府の報道を信用できないのである。これが経済利権をめぐる陰謀で始末されたというなら、うなずける話なのである。

北朝鮮は王朝として見ればわかりやすい。王権を受け継いだ新しい王(金正恩)は親族の後見人が疎ましくなり、周囲の(とりわけ軍の)そそのかし、陰謀に引っかかり、自分の叔父である人を殺してしまい、国を滅ぼすという話ならわかりやすい、中国の歴史ではよくあったことである。

北朝鮮のような軍事独裁政権の場合は、巨大な軍官僚組織が出来上がっており、これを基盤とした「先軍政治」を覆し、経済建設優先に切り替えるのは至難の業と言うべきである。金正恩第一書記は経済担当の叔父を殺すことで軍官僚に屈したということである。

この政権が、軍事的冒険主義で亡国に向かう可能性が強まったと見るべきであろう。先代の金正日の多額の遺産がスイスの口座に残されていたそうで、その管理をめぐる対立の可能性もあるが、主要には先軍政治の変更(=経済重視路線)が招いた政変と見るべきであろう。

経験の少ない若い指導者が、練達の後見人を疎ましく思うことは有り得ることである。金正恩は自分の基盤が固まるまでは「良薬は口に苦し」の気持ちで後見人を尊重するべきであった。自分を支える支柱を切り倒せば、それはかの国の「亡国の王」と変わらない事なのである。
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テーマ : 北朝鮮問題 - ジャンル : 政治・経済

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