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世界で際立つアメリカの凋落!

最近の世界情勢の特徴はアメリカの外交的凋落である。国家安全保障局(NSA)による同盟国への大規模な盗聴が暴露され、欧州諸国がアメリカ政府に抗議し、米欧関係は冷え切っている。自分の携帯電話も盗聴されていたドイツのメルケル首相はオバマに抗議の電話を入れた「絶対に容認できない。はっきりと非難する。これは重大な背信行為だ」。

アメリカ軍が「反テロ」の名目でパキスタンやソマリアやイエメンなどで行っている無人機による誤爆で多数の民間人が殺されていることにも、パキスタンなどから非難が巻き起こっている。人権侵害を口実に軍事的制裁をしてきたアメリカが、人権侵害の誤爆を糾弾されているのである。

国内ではオバマ政権は「オバマケア」をめぐって共和党と激しく対立し、予算や財政の崖をめぐり先送りしたものの対立は解消していない。オバマはTPPの会議やその他のアジアの国際会議を欠席に追い込まれた。

先のシリアへの攻撃騒ぎも口先だけで、実際にはロシアの化学兵器の破棄提案に救われたのである。アメリカ議会はもはや階級間の利害の調整が出来ず、深刻な対立が今も続いている。1700兆円もの深刻な財政赤字の中で、アメリカを欧州のような福祉国家とするのか、それとも小さな政府にするのかの対立は、大金持ちに増税出来ない結果の国内的分裂であり、その結果今後10年間、アメリカ軍は大規模な軍縮をしなければならないのである。

いまやアメリカの覇権と国際的権威は凋落し、軍事力の大規模な増強と、拡張主義的動きを強める中国をアメリカは傍観するのみなのである。まるでヒトラーのオーストリア併合時のチェンバレン英首相の融和策のようである。アメリカ国内で、オバマの支持率が42%に急落しているのは世界と国内で際立つアメリカの凋落を反映したものと言える。

西太平洋で大軍事演習を展開している中国軍が、日本の自衛隊の偵察行動に難癖を付けて脅迫しているのは、アメリカの凋落を受けて、傲慢になっているのである。

日本はこの凋落するアメリカの安全保障を信頼するのか、それとも中国の侵略から、自分の国は自分で守るのかの瀬戸際に立っていると言える。中国拡張主義に融和策をとるアメリカから、日本は自立する時が来たと言えるのである。
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