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中国の「汚職摘発」の背後に何があるのか?

習近平総書記が党幹部の腐敗根絶を叫んで「整風」運動に乗り出している。腐敗した幹部達が「腐敗根絶」を叫ぶのだから、必ず政治目的がある。その狙いは人民大衆の反腐敗の運動の矛先を中央幹部が回避することであり、この機会に党や軍内の反対派を打倒して権力基盤を固めるためと見るべきである。

国有企業が廃坑同然の炭鉱を100億元で購入する。この無価値な炭鉱を担保に国有銀行から100億元を借りる。この100億元から関係者のワイロを除いた大半が黒幕の党幹部の懐に入るのである。こうした手法で国有財産が腹黒い党幹部たちの資産となる。これはいわば国有財産の横領であり、国有銀行と国有企業に不良債権が増えていく事になる。

中国のシャドー・バンキング(影の銀行)の不良債権が1兆ドル~3兆円と言われているが、この資金の大半は、中国共産党の幹部たちが横領した資金の高利運用なのである。いまこの返済不能の地方政府の債務が、第2のリーマン・ショックとして爆発しょうとしているのである。

つまり影の銀行の不良債権問題とは政治腐敗の問題なのである。習近平総書記にすれば腐敗根絶で反対勢力を一掃し、人民の矛先をそらしたいところである。中国の権力闘争が分かりにくいのは、保守派と改革派があり、具体的には江沢民派、太子党、共青団派、胡錦濤派、さらには軍が絡んでいるので複雑怪奇である。

はっきりしているのは中国のリーマン・ショックが起き始め、経済危機が政治危機となるのが必至なので、習近平総書記が権力闘争を強め、同時に尖閣諸島への軍事圧力を強めているのである。中国人民の反腐敗の闘争と薄氏の文革時の革命歌を歌う大衆運動が結び付くのを恐れて、でっち上げの逮捕・裁判劇となったと見てよいであろう。

リーマン・ショックの世界資本主義の危機を救ったのは中国の巨額の内需創出であったが、今この金融的ツケが火を噴きつつあると言うことである。旧ソ連が急激な資本主義化で破綻したと同じ現象が中国で起きていると見るべきで、口先での社会主義・実際の資本主義、この体制的脆弱性が軍事的拡張主義となって暴走する事を、日本は警戒し、覚悟して軍事的備えを急がなければならないのである。
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テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済

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