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エジプト軍のクーデター画策したアメリカ!

中東の安定を、「民主化」より優先したオバマ!

エジプト軍がクーデタ―で、同国初めての文民大統領を武力で打倒した裏にはアメリカ政府の意向が隠されていると見るべきだ。オバマ大統領は一貫してエジプトの政変をクーデターとは言わなかったのである。言えばアメリカの法律ではエジプト軍への援助を打ち切らねばならないからである。

アメリカの中東政策の基本はユダヤ人国家イスラエルの安全である。その為にエジプト・イスラエル枢軸としての両国の和平条約を維持するために、アメリカ政府は毎年、年間十五億ドルもの軍事援助等をエジプトに支援している。エジプトはアメリカの経済的従属国なのである。エジプト軍の主要な装備はアメリカ製であり、この国がイスラム化を進め、反イスラエルに進むことはアメリカは絶対に認めることは出来ないのである。

「アラブの春」でエジプトに文民大統領が生まれた、それもムスリム同胞団という穏健イスラム政権である。穏健なイスラム主義で有ればイスラエルとの同盟を維持できるとアメリカは当初考えたのであるが、政教一致のイスラム教政権は絶対に世俗化(政教分離)を認めない事が分かったので、周到な準備をして軍にクーデターを行わせたのである。

クーデター直後に、アラブ首長国連邦・サウジアラビア・クウェートの三国が、まだ暫定政府が出来ていないのに、新政権に総額120億ドルの支援を表明し、軍のクーデターを全面支持したのはアメリカが裏で動いた故である。

これまで「民主化」を誰よりも支持してきたオバマが、エジプト軍のクーデターを画策したのは、エジプトの原理主義化が、イスラエルとエジプトの同盟を崩壊させ、イスラエルの安全が危機になり、中東が大混乱となる事を恐れたからである。オバマのアメリカは現在財政再建のための「息継ぎの和平」に戦略転換しており、経済再建の為に「平和」を必要としているのである。

アラブ世界の民主化がイスラム政権の誕生につながるなら、アメリカ政府は民主化を望まないというう決意をオバマはしたという事である。こうしたオバマの和平優先の外交は、反動的官僚独裁の中国にも民主化を要求せず、経済関係を優先している事にも表れている。

アメリカの原則を捻じ曲げた、過剰な安定重視が逆に混乱を巻き起こす可能性を見ておくべきである。世界資本主義の同時不況の中で発展途上国の動乱は不可避であり、その度にアメリカが反動政権の側に立つなら、世界の市場は逆に荒れるばかりとなりかねない。

エジプト軍の奇妙な「事実上のクーデター」とはオバマ米政権の弱さの表れと読み解くべきであろう。
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