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過剰な通貨供給の出口戦略の反作用で混乱する世界!

アメリカも日本も過剰な通貨供給で世界中に投機資金を供給している。これは資金を発展途上国に供給することで世界経済を上向かせようとする意図があるのだが、反作用として発展途上国の物価上昇を招き政情不安を招く可能性がある。

アメリカが通貨供給政策を年内に終息する事を発表してから、発展途上国から資金の引き上げが始まっているようで、トルコ・ブラジル・エジプトで物価上昇から不満が爆発し、大規模なデモや動乱が発生している。

とりわけエジプトは軍のクーデタ―で内戦状態となり混乱が続いている。中東ではシリアが宗派対立の代理戦争状態となり、外国勢力の介入で内戦は激化している。

アメリカが「息継ぎの和平」に転換している為、とりわけ米国内のシェールガス・シェールオイル開発で、中東の原油に依存しなくてもよい状態になり、中東への戦略的関心を失っているので、中東各国の騒乱を止める超大国がいない状態であることだ。

日本とアメリカの巨大な通貨供給政策が終わり、資金の回収が進むと発展途上国の経済危機がぼっ発し、経済危機から政治危機に発展する可能性を見ておくべきである。

すなわちグローバル化された世界市場が荒廃する可能性が強いのである。アメリカ経済も欧州の経済も日本の経済も同時的危機を脱出する切り札はなく、世界は混迷の中にある。

現在の経済危機が、冷戦終了後の強欲の資本主義に原因があること、節度ある分配率が資本主義の経済には必要だという事を世界が未だ理解していない以上、世界の経済的・政治的混乱は続くと見ておくべきである。
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テーマ : 国際経済 - ジャンル : 政治・経済

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