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トルコの反政府デモの影響について!

オリンピックに立候補しているトルコの反政府デモの高まりは、東京オリンピック開催が優位になったという意味で重要だが、今後の中東地域の安定化についてもトルコの反政府デモの持つ意味は大きいのである。

イスラム圏の政情不安は政教一致のイスラム原理主義に最大の原因がある。ところがトルコにおけるイスラム教は世俗化していて比較的政情は安定していたのだが、イスラム教勢力が政権を取り、アルコールの販売禁止や再開発に絡む政治利権が人民の反発を引き起こしたのである。

イスラム教の宗教的規範を政治に持ち込むと政教分離に慣れた人達の反発は避けられない。イスラム教の世俗化の下で経済発展を果たしたトルコは、階級矛盾を宗教勢力が利用するので世俗化か、それとも宗教的規範の強化かという対立になる。

シリアのようにイスラム教の宗派争いを反政府勢力が利用すると酷い内戦になり、西欧の巨大な武器市場となってしまう。原油価格の高止まりで産油国に集まるドルを環流する為の武器市場にさせられているのが今のシリアである。

イスラム圏では資本主義化が進むと必ず階級対立にイスラム教が絡んでくる。秩序を維持するのに宗教規範を強化すると、世俗化に慣れた人民の不満を掻き立てる事になる。歴史的に見ると「禁酒法」と「生類憐みの令」は、世界の2大悪法である。まずトルコ政府のアルコール禁止は撤回する羽目になるであろう。

経済発展に政治利権はつきものである。階級対立(政治)と宗教を分離しないとイスラム圏の政治的安定は長くは続かないのである。階級対立を民主的に解決するルール(=民主化)が社会的に確立しないと政情は安定しないし、したがってイスラム圏でのオリンピック開催は難しいのである。宗教は人間の心の問題であり、政治とイスラム教を分離(世俗化)出来るかがイスラム圏の政治的安定のカギとなるのである。

反政府勢力を武力で弾圧したり、イスラム法を持ちこむと、トルコは泥沼の対立になるであろう。
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テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済

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