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北東アジアの戦略関係の変化について!

北朝鮮が核とミサイルを持つということは、アメリカの脅威から自国を守るということもあるが、中国の従属から自立を目指すことでもある。

北朝鮮のミサイルの射程が韓国と日本を標的にする間は、アメリカにとって北朝鮮は有益な存在だった。アメリカ軍がいつまでも韓国と日本に居座る事が出来るからである。だから瀬戸際外交に見返りの食糧援助も与えられたのである。

ところが北朝鮮が射程1万キロ以上の大陸間弾道弾を開発している事が実験で明らかになり、北東アジアの戦略関係は根本的変化を迎えた。

北朝鮮の核武装がアメリカへの抑止力を持つということは、韓国と日本にとってアメリカが自国を危険にさらしてまで核の傘で防衛してくれる保証は無くなったのである。

つまり北朝鮮の大陸間弾道弾の開発成功は、日本と韓国を核保有国へと促すことを意味しているのだ。このことを恐れているのはアメリカと中国である。

そこで中国がアメリカの北朝鮮への制裁に協力し始め、米中両国が半島の非核化で共闘関係が生まれたのである。中国の狙いは言うことを聞かない北朝鮮を、以前のように従属下に置くことである。

今のところ中国の北朝鮮制裁は部分的で、中国共産党中央対外連絡部と中央軍事委員会外事弁公室と中央政府外交部(外務省)のうち外交部が制裁をしているだけで、軍関連企業は制裁に全く参加していないのである。

北朝鮮の若い指導者が軍部の要求を受け入れ、瀬戸際外交でアメリカに核保有国として認知を求めたが、日本と韓国の核開発=自立につながる事をアメリカが受け入れるわけがなかった。

アメリカにしてみればユダヤ人の母国としてのイスラエルを危険にさらす核拡散を認められる訳が無いのである。アメリカが容認したのは北東アジアだけの射程のミサイルだけなのだ。北朝鮮はこうした戦略的関係が分析出来ていなかったようだ。

北朝鮮の若い指導者が経済重視に転換したかったのに、あいも変わらず瀬戸際外交を行ったのは、軍部の官僚支配が北朝鮮で根強い事を示している。今回経済に強い人物を首相にしたのは軍部の失敗を踏まえたものと言える。

核保有国とはいえ、経済的に中国に依存している状況には変わりないし、アメリカが制裁を撤回しない以上、北朝鮮はやはり中国の従属国なのである。

日本は北朝鮮が大陸間弾道弾を保持した以上、自立して核保有を目指さないと再び広島と長崎の悲劇を招くことになるであろう。
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テーマ : 北朝鮮問題 - ジャンル : 政治・経済

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