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アメリカのアジア重視戦略の具体化が遅れている!

アメリカが安倍首相の訪米を先延ばししているのは「ビボット・ツー・アジア」(アジア旋回)の戦略の具体化が遅れている事が原因と見ていいだろう。
アメリカ国内でのシェールガスの開発でアメリカが中東の石油に依存しなくてもよくなった事からアジア重視戦略に転換したのだが、その具体化が難しい。

アメリカには「財政の崖」の制約があり、とりわけ軍需予算削減は新たな軍事戦略を予算面で制約しているのである。また巨大な中国の軍事力の膨張、とりわけ南シナ海と東シナ海の海洋権益を「中国の核心的利益」として、その内海化に着手していることにアメリカは打つ手がない状況にある。

アジアでの軍事力の面での戦力の均衡と軍事費削減のための海外展開の削減は矛盾する政策で、このアメリカの財政上の制約を中国は見透かしている。安部首相が「集団的自衛権の憲法解釈の見直し」を打ち出したが、肝心のアメリカのアジア重視の戦略の具体化が出来ていないのであるから日米首脳会談の期日が決まらないのである。

当面米軍は日本へのステルス攻撃機F35やオスプレイの優先配備を決めているが、中国の軍事的膨張に対し、アメリカの具体化は今のところTPPなど経済戦略だけで、軍事力の均衡は東シナ海周辺諸国が弱小であるため具体化が難しいのである。

アメリカのアジア重視戦略が日本の集団的自衛権の憲法解釈の変更で、アメリカの戦略への「血を流す貢献」を求めるものになるのは確実だが、安部首相が戦争の歴史的責任を否定し、歴史解釈を変えようとしている人物だけに、アメリカは慎重にならざるを得ないのである。

アメリカの沖縄駐留海兵隊のグアム・オーストラリア北部への分散移転は、中国の第一撃からの保全に眼目があり、したがってアメリカにとっての沖縄基地の戦略的価値は低下しているのである。

中国の東シナ海・南シナ海の内海化に、アメリカが「海洋の自由」を守ることができるかどうかを世界が注目しているのである。財政上の制約の中でオバマ政権のアジア戦略に、日本の未来が生贄となる可能性が出ている。またアメリカが日本の従属の維持を原則とするのか?自立を認める方向へ進むのか?注目される点である。
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テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争 - ジャンル : 政治・経済

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