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北朝鮮の「先軍革命」からの転換はなるか?

金正恩第一書記の軍最高司令官就任から1年が過ぎたが、北朝鮮は未だに「先軍革命」「先軍政治」から抜け出せない。それは金正恩自身が軍官僚に支持基盤を置いているからである。弾道ミサイルの発射も軍事優先の表れである。

北朝鮮の経済は主に資源の輸出等で貿易の70%が中国が相手であり、事実上中国に経済的従属状態にある。飢えに苦しんでいる国民を食わせるには経済建設を進めなければならないが、軍優先の政治を続けていてはそれは不可能だ。

口では「経済強国」を語っても、経済優先に転換するのは容易ではない。未だに金正恩が軍に配慮しているということは、まだ軍を完全には掌握していないということだろう。国民を食わせることができない政権は内面的には脆弱であり、それゆえに軍に頼ることになる。つまり北朝鮮の「先軍政治」は弱さの表れなのである。

経済建設なしに軍事強国はできない。核開発やミサイル開発は北朝鮮にとって亡国路線に思えて仕方がない。国民に食糧を保障できない政権はいくら情報封鎖し、最高指導者を形容詞で褒め称えても安泰とはなりえない。核やミサイルで外国からの侵略は防げても、国民の支持の無い政権は内部崩壊するのが歴史の法則なのである。

今のところアメリカと中国が半島の冷戦構造を維持することに合意しているので北朝鮮は王朝的国体を維持できているが、飢えに苦しむ国民の反発はいずれ爆発するであろう。軍優先の政治から、国民生活を向上させる政策への転換ができないようだと北朝鮮から民が逃げ出す「脱北者」の増加は避けられない。

その国に、一度既得利益集団が形成されると、その支持基盤を転換するのは容易ではないのである。金正恩の経済優先への転換は危機を招く可能性があり、さりとて軍優先の政治には展望が全く無いのである。
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テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済

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