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北朝鮮のミサイル発射強行を評論する!

北朝鮮は本日の9時51分長距離ミサイルをフィリピン近海に発射、実験は成功した模様。このミサイル実験は北東アジアの冷戦構造を維持することを狙いとしており、中国とアメリカの意向に基本的には合致している。

北朝鮮は特殊な王朝であり、軍事独裁政権であるので体制の維持には緊張状態が必要なのである。この国を変えるには経済制裁をやめ、自由貿易体制に取り込めばすぐにでも政権が崩壊する。それでは困るのがアメリカであり中国だ。

アメリカは日本と韓国を従属状態にして米軍を駐留させておくには半島の冷戦状態を維持しなければならない。中国は北朝鮮がどのような政権であれ滅んでもらっては困る(米軍と国境を接するので)のであり、経済建設の平和的時間を必要としている。だから半島の現状維持で中米は一致している。

それにしても技術的問題で発射を延期したのではなかったのか?単に嘘を発表したのなら北朝鮮は国際社会をだましたことになる。これは国家の品性の問題であり、この政権の愚劣さを示している。

見返り援助狙いの物乞い外交、あるいは恫喝外交に過ぎず、小国が多額の予算をミサイル開発や核開発につぎ込めば国民が飢え、政権から人心が離れるだけであり、まさに亡国路線である。

今は中米の意向が一致しているから北朝鮮は国家として存続できるが、人心の離れた政権の脆弱性は指摘するまでもない。この半島の冷戦状態が崩れるのは米中のいずれかが第2戦線が必要と判断した時点である。

それまで北朝鮮人民の貧困は続くということである。自立しているが貧しい北朝鮮、従属しているが豊かな日本、この両国とも自国の戦略的決定権は持っていないのである。
北朝鮮は、いつまでも中米に好都合な事をやっていては、国民経済を発展させることはできないことを知るべきである。
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テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争 - ジャンル : 政治・経済

コメント

No title

 「自立しているが貧しい北朝鮮、従属しているが豊かな日本」というコントラストが現実をうまく捉えていると思います。 
 しかし、朝鮮は自国の戦略的決定権は持っていると思います。それは、日米に侵略させないということです。
 一方、日本は持っていません。それは、またぞろ朝鮮を侵略したいということです。そんな戦略的決定権は持たない方がいいですけどね・・・。

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