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TPP参加は亡国の道だ!

アメリカ・カナダ・オーストラリアは先進国であり食糧輸出国だ。こうした先進国の農業は広大な農地で機械化された科学的農業であり生産力が極めて高い。

こうした先進国の補助金付きの食糧輸出が発展途上国の生産性の低い農業を破壊している。その結果ひとたび穀物がエタノール生産に転用され、穀物価格が高騰すると、発展途上国の食糧価格は高騰し、人民は飢えに苦しみ反乱が起きるのである。

昨年からの「アラブの春」とはまさにそうした図式で起きたのである。もっと言えば世界の穀物価格は需給関係だけではなく、今では穀物価格は投機マネーに左右されるようになっている。

例えば今年はアメリカの大干ばつで、アメリカの穀物産地の6割が打撃を受けているという。そのため投機マネーがシカゴ商品取引所の穀物相場に流れ込み食糧価格が急騰する可能性が強まっている。

つまり日本がTPPにに加入し、外国の安い穀物が流れ込むと、日本の農業が壊滅し、結果干ばつなどで穀物市場がひとたび急騰すると食糧価格が値上がりし、結果日本は胃袋までアメリカに支配され、ますます対米自立できなくなるのである。

かっては農業国だったエジプトが外国の安い穀物を自由化したため、自国の農業が衰退し、結果穀物市場の急騰で食糧が高騰し、人民が食えなくなり、暴動で政治的混乱が起きることとなった事はひと事ではないのである。

つまり食糧の自給率は、国家の安全保障にかかわる問題なのである。それゆえに我々は対米従属の貿易自由化に断固反対するものである。
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テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済

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