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アメリカの戦略転換で増える国際紛争!

アメリカが財政危機で、今後10年間大幅な軍事予算を削減することは、事実上アメリカが大きな戦争ができないことを示している。すなわちアメリカは「息継ぎの和平」に戦略転換したのである。

歴史が教えているのは、一つの王朝が崩壊すると地方の豪族の勝ち抜き戦が始まる。これが戦国時代である。これとは違うが覇権国のアメリカが一時的に国内統治に専念する事態は、国際情勢に大きな影響を与える。

イラク戦争が、イラクにシアー派政権が生まれたように、覇権国の侵略戦争がイランに有利な情勢を生んだ。このことからアメリカの戦略転換が、サウジなどの湾岸産油国(スンニ派国)がシリアをスンニ派勢力の防波堤にしょうとし、またイスラエルを支援する欧米がこれを利用してイスラエルの安全を図ろうと武器支援してシリアの内戦化が進んでいる。

東シナ海では、アメリカの戦略的後退をチャンスと見た中国が、東シナ海の海底資源の略奪に拍車をかけている。中国はアフリカや中南米に大規模な投資をして資源と市場の再分割を大規模に進めている。中国は地域覇権主義・拡張主義の野望をと強めている。中国とベトナムの軍事的対立は避けられない。

欧州の債務危機、アメリカの長引く不況は世界経済を不況・停滞に向かわせる。各国の階級矛盾が激化し、国内矛盾を外的矛盾にすり替えようとする傾向も強まるであろう。すでにアフリカで部族紛争が激化し、中東の住民運動は宗教的外皮をまといながら革命闘争として発展するであろう。とくにエジプトは軍部とイスラム勢力(人民)の不安定な二重権力状態である。

覇権国の戦略的後退(息継ぎの和平)は国際情勢をきな臭いものにしていくことになる。世界を管理するアメリカは力を失い、野心を膨らませている中国などが勢力拡大に動いている。世界の多極化は国連安保理を無力化する。地域的戦争が勃発しやすい国際情勢が生まれているのである。

日本は、アメリカにいつまでも国防をゆだねることができない局面が生まれつつある。対米自立の時が来ているのである。
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テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争 - ジャンル : 政治・経済

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