fc2ブログ

「アラブの春」がもたらすもの!

「アラブの春」が、当初は民主化をもたらすものと歓迎されたが、果たしてそうなったかと言うとなっていない。古い独裁政権をいくつか打倒したが、かわってイスラム勢力が台頭したのである。

このことはイスラエルにとっては国家の存続にかかわることである。アメリカはイラクへの介入が結果的にイランを戦略的優位にしたので、何とかイランに妥協をさせようと、核疑惑のでっち上げで難癖を付けたが、イランが一向に妥協せず。仕方なくシリアの内戦化でイスラエルの安全を図ろうとしている。

今年は、世界の主要国の指導者が選挙で交代する。その中で最も世界情勢に影響する一つはエジプトの大統領選である。
エジプトではイスラム勢力が台頭しており、リビアからの兵器の流入がイスラム過激派の武装化を促している。

大統領選の第一回投票ではムスリム同胞団のモルシ候補が一位に、ムラバク政権時の最後の首相のシャフイック候補がニ位となって6月16~17日の決選投票で決着がつくことになる。

くしくも旧勢力とイスラム勢力の対決となるが、どちらが勝ってもエジプトは混乱が避けられそうにない。イスラエルにとってはイスラエル・エジプト同盟が崩壊する可能性もあり、選挙結果はアラブ世界を混遁に巻き込むかもしれない。

エジプトではイスラム過激派が武装化を進め力を高めている。民衆の運動が古い独裁体制を打破したことは良いことであり、民衆の闘争が招くものは革命なのである。それが一時的に「民主化」の形や「宗教」の形をとっても、民衆闘争は古い支配体制を打破する革命なのである。

エジプトの大統領選の決選投票と、その後の混乱に注目すべきである。
スポンサーサイト



テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争 - ジャンル : 政治・経済

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治