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行き詰まり示すワシントンでのG8サミット!

欧米諸国はリーマン・ショック以後の主要国首脳会議で、世界的金融危機を巨額の通貨供給を行うことで危機を切り抜け(実は先送り)てきた。またロシアの内政に介入することでロシア市場を自由化することを企んだが、そのいずれもが失敗が明らかとなった。

先進国は、大量の国債を発行して経済恐慌を先送りしてきたが、その結果はギリシャに典型的な国債危機であった。
ロシアの市場経済への取り込みを狙った、NGOを通じた反政府勢力への資金援助で、アメリカの民主化によるロシア解体の策動はプーチンに見抜かれて失敗した。

新大統領に就任したプーチンが、ワシントンでのサミットに出席しなかったことは、欧米のユーゴ解体の教訓のロシアへの活用を見抜かれた事に他ならない。あたかも協調するかのように装いながら他国の内政に介入することはリビアやシリアの混乱を見てもわかるように、世界の市場を荒れ果てた状況を生み出している。

世界の指導役のアメリカが内政重視に戦略転換している中では、アフガニスタンへの占領統治も継続するのは難しいであろう。フランスの新大統領はアフガニスタンからの年内の撤兵を発言している。

サミットではフランスの政策転換を考慮して、成長と財政再建を探ることを決めたが、これは事態をさらに悪化させる可能性がある。
緊縮政策放棄の成長路線は財政をさらに悪化させるであろう。ユーロ圏の危機は続くことになる。世界資本主義の危機は冷戦終了後の弱肉強食の「新市場主義」に根本的な原因があるのだ。

野蛮な搾取は、資本主義の危機を招くこととなったのである。アメリカがこの危機の解決策を持たないことが事態の長期化と深刻化を不可避にしている。
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テーマ : オバマ大統領・政権 - ジャンル : 政治・経済

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