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中国軍幹部の腐敗摘発と習近平の狙い!

毛沢東時代には中国共産党は定期的に整風運動が行われ、「人民に奉仕する」思想運動が行われた。ところが鄧小平が市場経済化を進め深圳の経済特区を作り、外国企業を誘致するとともに、私企業を奨励した。
鄧小平の「一部の人が先に豊かになるのはいいことだ」という言葉が、中国人民の中に「拝金思想」を拡散し、これらの人達を「紅眼病」と呼ぶようになった。中国に進出した外国企業が困惑したのは、中国各級の官僚たちのたかり・ゆすりに似た数多いワイロの要求であった。

中国人民解放軍は、各軍区で自立して戦える体制が整っている。各軍区が兵器企業や弾薬製造企業を保持しているのである。経済的利権があるゆえに市場経済化が軍内に波及するのは避けられない。以前から中国軍内で昇進するにはワイロが欠かせないといわれていた。中国軍の幹部たちは金持ちの息子が多いのである。一人っ子政策の結果「小皇帝」と呼ばれるほど我儘な幹部の息子がワイロで出世する。彼らは太子党と呼ばれ、自分たちは親が革命で苦労したので恩恵にあずかるのは当然と考えている。

中国におけるワイロ・汚職の額は巨額である。遼寧省公安庁長(日本の県警本部長に当たる)であった人物が2002年から2011年までに受け取ったワイロの額が「5億4100万元」(約113億円)というのである。このワイロの規模が大きいのが中国の特徴である。中国軍の戦略部隊であるロケット軍には巨額の予算が投入されているので、汚職の規模は桁違いに多いと見られる。

今回の中国軍内のロケット軍の汚職摘発はロシアへのウクライナ戦線への軍事支援がきっかけだった。中国から購入したミサイルが公表された距離を飛ばない、命中率も悪いのでロシア政府からの抗議が来たことが、ロケット軍幹部の汚職が表面化したのである。

この汚職で国防相からロケット軍司令官、やその政治委員など、少将以上の幹部15人が失脚した。この汚職摘発は当初のロケット軍から最近は全軍に及んでいると言われる。直近では核燃料関連の企業集団「中国核工業集団」の幹部や、ウラン濃縮企業の幹部が摘発されるなど広がりを見せている。

こうした失脚した後任に山東省出身者が多く抜擢されているという。習近平派の幹部の多くが習近平が省党書記を務めた福建省と浙江省の幹部が多くを占めている。この山東省出身幹部を推薦したのが習近平の夫人彭麗媛だという。この「習近平夫人」の人脈が習近平派の第3の派閥といわれ、最近力を増していると言われている。

浙江省派の幹部を率いるのが習近平の元秘書長だった李強(現首相)で、最近李克強前首相の複数の側近(経済の面で有能といわれている)を李強が抱え込んだことで、習近平の疑念・警戒心を呼び、先の全人代では首相の記者会見も廃止された。

習近平は独裁者として、側近が台頭するのを好まないのである。こうして現在広がりを見せている軍内の腐敗摘発は、習近平夫人の軍内への派閥形成が、その目的となっている。習近平は自己の絶対的な権力を打ち立てるため、夫人の派閥で軍を握ろうとしているのである。習近平ファシスト政権はますます個人独裁を強化しているといえる。
#中国習近平体制
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コメント

とうとう

 習近平は家族しか信用できなくなりましたか。
  個人独裁も極まれり、と言うべきですね。
   李強の記者会見が無くなったのは影響力が拡大するのを警戒したのか?
    全人代が形がい化するのはまずいと思うのですが???
     習近平はますます孤立を深めていますね。

習近平は危ういと思う

 個人独裁を強めれば支配が強化されるのではなく、逆に敵を増やします。
  失脚された官僚たちの反撃も有り得るし特に軍幹部はただでは済まない。
 形は万全に見えても4人組逮捕のようなクーデターが有りえます。
  それが中国の政変の特徴なので、今後の中国は激動すると思う。

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