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「中国の夢」実現への国民総動員の学習運動

習近平走資派指導部が党員の思想を統一するために続けてきた、習近平総書記の思想を学ぶ教育キャンペーンが終わり、総括会議が北京で4日開かれた。大規模におこなわれた一連の学習運動を基本的に終えたとしている。

「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」とは、チベット族やウイグル族やモンゴル族など少数民族も大中華民族の一部だとする反動的大中華民族主義であり、世界覇権への「中国の夢」(習近平)を実現するための「強国路線」であり、軍事的超大国を目指す野心に満ちた覇権主義である。

新聞報道によれば、党関係者によると、2022年の党大会時の政治報告や最高指導者になって以降の習氏の演説や指示をとりまとめた本などが教材として使われたという。国営メディアでは、党幹部らが並んで机に座り、勤勉な学生のようにメモを取りながら学ぶ姿が連日のように報じられた。各省で「数百万人規模の党員が参加した」といった発表が相次ぐ。「組織によっては、学習に要したのは100時間単位」(中国の研究者)という。(朝日新聞)

習近平ファシスト政権がこの学習運動を展開した理由は、中国人民の中に急速に広がった拝金思想がある。資本主義の政策である市場経済化の政策が、許認可権を持つ官僚の権限を強め、しかも鄧小平が「一部の人が先に金持ちになるのはいいことだ」と拝金思想を煽ったために、党官僚に「紅眼病」が広がり、上から下まで内外の企業にワイロをたかる体質が拡大し、各部門で腐敗が進行したことが背景にある。

しかし習近平の学習運動の特徴は、毛沢東の「人民に奉仕する」思想の整風運動ではなく、超軍事大国になり、世界覇権を握るという「中国の夢」実現のために反腐敗の運動を行え、という学習運動である。つまり習近平のやり方では官僚の腐敗はなくならないということを指摘しなければならない。そこには政治の目的が習近平の夢実現のためか、それとも中国人民の幸福のための政治かが問われているからである。

資本主義経済化を進めるために「新時代の中国の特色ある社会主義」と粉飾しても、多くの人が私企業が認められ、搾取が解禁された中で、私的利益を追求しているのであるから、資本主義の利己主義・拝金思想が自然発生的に国民の中に成長するのは当然なのである。

党官僚が支配的階級に変質した以上、許認可権を握る官僚の腐敗は止めようがない。とりわけ官僚独裁から習近平の個人独裁のファシスト政権に成長している中では、拝金思想に取りつかれた官僚に習近平が暗殺される危険は極めて高いと見るべきである。一般的に、旧社会主義が変質し、官僚独裁になった社会では不正の規模が資本主義国よりも桁違いに金額が大きい。これは官僚の権限が大きいのでそれが可能になるのである。

例えばウクライナの国防相レズニコフが2021年11月に就任して以後に受け取ったワイロは10億ドル(1470億円)といわれている。ウクライナ政府が武器代金として何十億円という規模で送金しても、武器が軍に一つも届かない、ということがウクライナでは日常的に起こっている。欧米や日本がウクライナ政府に資金支援しても、それが武器になるのは3分の1程度で、後はウクライナ政府の高官の懐に入ると言われている。それほど拝金思想にまみれた官僚の腐敗は止まることはない。ウクライナでは現在政府と軍の間で対立・抗争が起きている。

習近平も腐敗が無くならないのは分かっているのだが、軍の腐敗で最新のミサイルの燃料に水が入っていたり、ミサイルの飛距離が公表よりも短ったり、命中精度が悪いのでは、世界覇権獲得の夢が果たせなくなるので、今回の学習運動になったのである。つまり習近平の学習運動は「反腐敗」を掲げているが、整風運動ではなく、世界覇権獲得の野心実現への国民総動員の学習運動なのである。この点に習近平ファシスト政権の脆弱性と危険性が表れているといえる。
#習近平ファシスト政権 #中国共産党の大学習運動
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コメント

習近平は文章が書けないはずでは?

 毛沢東は哲学者であり、詩人であり、文章をたくさん書いています。
  しかし習近平は文章が書けないので側近に書かせていると聞きましたが?
   学習すべき内容が「中国の夢」では、経済破たんで文字通り夢で終わると思う。

学習運動で持つかな?

 私は習近平は打倒されるのではと思う。やることがすべて強引すぎます。経済に詳しい李克強を暗殺した事で、習近平は経済立て直しの手段を取れなくなっています。党員の学習運動で経済危機が解決するわけではないと思う。

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