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アメリカと中国の経済的戦略関係が変化した

アメリカの株価時価総額が世界の5割に回復しつつある。これは中国経済の停滞と、アメリカの高金利政策もあり、20年ぶりにアメリカに資金が集中したことを示している。
世界の株価時価総額上位500社のうちアメリカ企業は企業は236社を占め、中国企業は35社どまり、3年前に比べ6割も減少した。中国からの代替投資先として日本とインドにもマネーが流入している。

アメリカ企業の株価合計時価総額が世界全体の5割に迫ってきている。アメリカ株への集中度は約20年ぶりの高さだという。アメリカは二つの戦争による原油価格の高騰と穀物価格の高騰、兵器売却が急増したことで好景気である。

これに対し、中国は習近平政権の「強国路線」で覇権への野心をあらわにしたことで、アメリカの警戒感が表面化した上に、ゼロコロナ政策の失敗で、民間企業が打撃を受け、また資本蓄積のない内陸部で無駄な公共事業を大規模に展開するという経済政策の失敗で国民経済が縮小を続けていること、また「一帯一路」戦略も多くのプロジェクトが失敗したこと、さらには生成AI(人工知能)開発競争でアメリカが優位にあること、アメリカの先端半導体の中国隔離政策もあり、資金が中国からアメリカに大規模に移動したことを示している。

この3年間ほどで中国経済が世界に占める比率が半減したことの責任は、主要には習近平独裁政権の経済政策失敗にある。習近平は一面思考なので経済力がグローバル社会では相対的であることの意味が分かっていなかったようである。中国経済は場所貸し経済が主要であり、アメリカ企業5万5000社、日本企業2万5000社が工場を中国に建設したことで世界第2位の経済規模になったにすぎない。

しかし習近平は中国経済がGDPで世界第2位になったとばかり、世界覇権を夢見て、アメリカと世界の分割支配を当面の戦略に定めた。その外交が軍事力を背景にした「戦狼外交」と揶揄されるように、その経済基盤が自己の経済力ではなく、外国資本であったことを忘れていたのである。

鄧小平が改革開放政策を打ち出したときの中国は、野心を隠し、目立たぬように資本主義化を進めた。それはアメリカが覇権国であり、帝国主義国であることを理解していたからである。鄧小平の「一国2制度」も経済特区以外の市場経済化に当たり香港の華僑資本や台湾資本を活用する狙いがあった。しかし習近平の「中国の夢」実現を目指した世界覇権への野心が、香港の独裁強化であり、この露骨なファシスト政権化が鄧小平の資本主義化計画をぶち壊したといえる。

段階的に資本主義化を進めるという中国の走資派指導部の誤算は、市場経済化が中国人民の中に「紅眼病」と呼ぶ拝金思想を急拡大したことであった。とりわけ党官僚は外国企業へのたかりゆすりを競争のように進め、あらゆる分野で中国は腐敗社会となった。

とりわけ現在粛清が進む軍の腐敗はひどく、ワイロが軍幹部の出世を左右し、ロケット部門では新型ミサイルの燃料が水であったり、戦略ミサイルのサイロが開かないなどのお粗末な新兵器開発となった。中国政府がロシアに送ったミサイルがウクライナで使用され、その射程距離が半分ほどしかなく、命中率も悪いことが明らかになり、習近平の当初の台湾侵攻計画も崩壊同様の事態となった。

もとより走資派指導部がすすめた市場経済化で搾取と商売を合法化すれば、当然拝金思想が自然発生的に芽生え、拡大する。これは私有制を認めれば自然発生的に利益第一の拝金思想が万延するのであり、外因論でそれを西側企業のスパイの仕業と理解すれば、スパイ防止法で取り締まるようになり、外国企業を資本移動へと駆り立てることになる。

習近平の過ちはそれだけでなく、「一部の人が先に金持ちになるのはいいことだ」という鄧小平の政策を「共同富裕」のスローガンに変えたことだ。このスローガンが富の再分配と解釈した金持ちが、保有する資産=資本を海外に移し始めたのであるから、習近平は一面思考であり、経済音痴なのである。

中国政府は、中国は人口が多いこと、すなわち市場が大きいことを強調して外国資本を引き留めようとしている。しかし中国の経済特区以外は社会主義的所有制であり、それは自給自足経済なので人口の多さほどには中国市場は大きくはないのである。それは内陸部での公共事業が膨大な無駄使いで終わったことで証明された。

中国とアメリカの経済的戦略関係の変化が示すものは、習近平体制では中国経済の破たんは避けられないと見た投資家が多いことを見て取るべきである。中国の経済危機は習近平体制を揺さぶることになるであろう。中国に進出している日本企業の工場、特に先端産業は早期に引き上げるべき時である。
#米中戦略関係
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コメント

中国の衰退はすごいですね

 日本経済も衰退していますが、中国の衰退はここ3年ですからやはりゼロコロナ政策の失敗が大きいですね。
 
 新型コロナウイルスを全世界にまき散らして自分が打撃を受けていますね。
 中国の政治腐敗は日本も顔負けですね

中国の経済破たんは近いのでは

 習近平が何かやるたびに中国経済が悪くなっていますね。
  付け焼刃の政策を出すたびに、中国経済が悪くなる事態のように思う。
   とうとう株価の総額がアメリカの半分です。
    しかも中国は株を売るなと投資家に指導しています。
     ファシオスト政権は株の売買でさえ権力的ですね

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