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現在の世界が直面している問題の本質について

旧ソ連が崩壊後のG7の会議で先進国の首脳は「平和の配当」を追求することをきめた。社会主義陣営が崩壊したことで福祉政策を放棄し、労働者への強欲的搾取が可能となった、と考えたのである。欧米諸国は海外からの移民を入れることで安上がりの労働力を手にし超過利潤にありついた。日本は非正規雇用を拡大することで、労働者の賃金を切り下げることで超過利潤の獲得を目指し野蛮な搾取化を進めた。

この結果、世界は金持ちがますます豊かになり、労働者人民の貧困化が進み、社会の格差が極限まで拡大した。欧米の白人労働者が失業し、反移民の極右の運動が台頭した。欧州では反移民の流れが社会的傾向となり、アメリカにおいては「アメリカ第一主義」のトランプ旋風となった。日本における少子化問題は労働者雇用の非正規化による結婚できない若者の増加の産物であり、労働力の世代の再生産が不可能となるほど搾取が強化されたことを示している。

欧州統一はドル圏に対抗するユーロ圏の東への拡大を目指した。ロシア産の安いエネルギーに依存した欧州最大の経済大国ドイツが、アメリカの画策したウクライナ戦争で、ロシアとの経済関係を分断され、ロシア産の安いエネルギーが入らなくなり、エネルギー価格が数倍になり、ドイツなどの欧州は景気浮揚の道筋を描けずにいる。ウクライナ戦争で欧州経済はロシアとの関係を分断された。EUが2年連続でマイナス成長となったのは、ドル支配を維持したいというアメリカの戦略的陰謀なのである。

最も深刻なのは旧社会主義国のロシアや中国の市場経済化が、官僚独裁をファシスト政権にまで成長させ、経済的困難を軍事的解決へと進み始めたことである。ロシアのウクライナ侵攻や中国軍のインドや南シナ海や東シナ海、果ては中央アジアへの侵略的野心は肥大化し、軍事的超大国を目指し、強国路線で世界覇権を目指すまでになった。

資本主義の不均等発展の法則で中国・インド・ブラジルなどが経済的に台頭した。アメリカの世界覇権は相対的に弱まり、戦争抑止力は低下した。その結果世界中で内戦や騒乱、部族対立が激化し、世界市場は荒れることとなった。

今日の世界の問題は、冷戦崩壊後の「平和の配当」を目指した先進国の野蛮な搾取化に根源がある。東西冷戦は、双方の陣営が豊かな社会を誇るために福祉に力を入れた。イギリスなどは「ゆりかごから墓場まで」の福祉政策は、現在では崩壊している。安上がりの外国人労働力を入れた結果である。ゆえにイギリスの人民は反移民の政策を貫くためにEUから脱退したのである。

冷戦後のグローバリズムは強欲の資本主義の政策で世界を一つの市場としたが、そのことが格差社会を全世界に拡大し様々な矛盾を激化させた。現在の世界の混乱、対立と憎しみ、戦争と内戦は、すべて冷戦崩壊後の「平和の配当」と称する強欲の資本主義の政策の結果である。

トランプ旋風が吹き荒れるアメリカの民主党系の多くの大学生たちが、マルクス・レーニン主義の学習を始めたことが象徴的である。彼らは資本主義が国家独占資本主義となり、戦争を富の源泉とする軍需産業の国がアメリカであることを理解し、新しい社会制度を探求し始めたのである。格差社会の制度的克服が世界の課題となりつつある。

裏金作りに血道を上げている日本の自民党政治家が、日本が抱える少子化問題の深刻さを、非正規化による野蛮な搾取化がもたらした日本経済の衰退の解決策を、どれだけ持っているかは疑わしい。30年間の日本経済の衰退を招いたものに、根本的解決策を期待するほうが無理なのかもしれない。世界はこのまま大経済危機と世界大戦へと進む可能性がある。
#強欲の世界 #平和の配当
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コメント

よくわかります

 このブログを読むようになって世界情勢がよく解るようになりました。
  ありがとうございます。

なるほどね!

 世界情勢がよく理解できます。新世紀ユニオンは大したものですね。

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