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中国経済が大破綻を免れない理由について

報道によると、昨年11月の中国の生産者物価指数(PPI)が前年同月比マイナス3%の落ち込みとなり、14カ月連続のマイナスとなった。これは習近平のゼロコロナ政策の結果多くの企業が倒産廃業、賃下げに追い込まれ、これが消費者の買い控えとなり、売れないので価格を下げるという負のサイクルが生まれている。これは習近平政権が昨年夏以降力を入れた地方政府によるインフラ建設、鉄道や高速道路建設が経済成長に全く効果がなかったことを示している。

昨年12月11日~12日に北京で行われた中央経済工作会議には世界の注目が集まったのであるが、習近平はこの会議の冒頭「有効需要が不足し、産業に生産能力の過剰が存在し、経済の先行きへの予想に弱気がまんえんし、国内大循環に目詰まりが起きている。」と語ったが、経済対策は何も示せなかった。そもそも生産能力の過剰は習近平が自由放任の経済政策を進めた結果なのである。会議に参加した政治局常務委員や銀行幹部、さらには財政相など200人の経済担当者は何も意見を出せず、全員がうつむいてメモを取り続けたという。

つまり、当面する経済政策を手直しする中央経済工作会議が、最高指導者習近平への忠誠心を示す場となっているのである。打ち出された「内需拡大とサプライサイド構造改革の深化の統一」「新型都市化の推進と農村の新興」「科学技術の自立自強」の抽象的スローガンはとても経済政策とは言えない。経済政策は具体的でなければ意味がない。習近平が進めた地方政府によるインフラ建設は財政破たんを招いただけなのだ。

現在の中国経済の構造的問題は、社会主義的所有制と市場経済化の矛盾から起きている構造的なものである。中国の農村は社会主義的自給自足経済だ。ゆえに資本蓄積がない。土地を売り資本を作ることもできないのである。この農村を市場に変えるには所有制に手をつけるか、もしくは農産物の高価格政策を行う以外にない。内需拡大の具体策がないのに「農村の新興」などできるわけもない。高速道路を作っても自動車が走らないのだから経済成長に寄与するわけもない。

これまで政治局会議で習近平の経済政策を批判してきた李克強首相を引退に追い込み、上海で暗殺したのであるから、中央の会議で誰も発言するものがいないのは当然だ。昨年一年間で「反腐敗」の摘発運動で失脚した党幹部は45人となり過去最高となった。独裁者習近平の目には、中国経済の不況は幹部の腐敗が原因と見えているのである。官僚独裁の中国で許認可権を持つ官僚にワイロが集まるのは当然である。資本主義の市場経済を推進すれば当然のことである。したがって経済不況と官僚の腐敗は別の問題なのである。

経済が悪化すれば当然労働者・人民の不満が高まる。中国国内ではいま町内会に当たる「居民委員会」を一区画ごとに網の目に分けて住民を監視する「網格員」を配置している。政府に反対する人民を監視するためである。膨大な数の「網格員」に支払う人件費が増えるため、地方政府の財政悪化がさらに深刻化しているのである。こうした習近平が個人独裁のファシスト政権を強化すればするほど中国経済は深刻化していくことになる。

従来、中国経済の深刻化が外への軍事侵攻に進む危険が指摘されていたが、この点では一つだけ明るいニュースがある。それは中国軍が開発してきたミサイルが、公表されている性能を有していないことが、ロシアに送られたミサイルで明らかになったことだ。ゆえに習近平は新兵器開発部門の軍幹部など多数を失脚させた。

アメリカのブルームバーグ通信は6日、米情報機関の分析として、中国軍で核ミサイル部隊を管轄するロケット軍の戦力に疑義が生じていると報じた。広がる汚職を背景に、ミサイルに燃料ではなく水を注入するなどの問題があり、また中国西部にあるミサイル格納庫のふたが開かず、発射ができないなどが明らかになったため、習近平国家主席が数年内に大規模な軍事行動を検討する可能性は、以前よりも低くなったという。

中国共産党は8日、北京市内で腐敗や汚職の摘発を担う中央規律検査委員会の全体会議を開いた。習近平総書記は演説で、中国国内の汚職について「依然として深刻で複雑だ」と危機感を示し、反腐敗闘争を徹底させていくと表明した。これでは直面する経済政策など打ち出せるわけがない。

強権を振り回す習近平は、我々の目には、まるで墓穴を掘っているように見える。中国経済は過剰な生産力を軍拡と、海外市場へ振り向けるしかない。習近平は強国路線の戦狼外交を当面転換しなければならなくなった。今後中国の深刻化する経済危機がどのような事態を生み出すかが世界の注目点となる。習近平が打倒されるか?もしくは動乱か?が世界の関心となるであろう。今後外国企業の中国への投資を見合わせる動きが広がるのは避けられない。
#中国経済 #習近平ファシスト政権

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コメント

習近平は確かに一面的ですね

 目先の対策ばかりで、どんどん経済を悪くしています。
  物事には二つの側面があるのに一面から見ないので失敗しています。
   対策は権力的な政策ばかりで、経済が理解できていませんね。
    資本蓄積がないところに公共事業をしても誰が投資するのか?
     香港の独裁強化を見ても華僑資本を利用するという側面を
      まるで見ていませんね。

ミサイルに水とは呆れる

 日清戦争のとき清国軍の砲弾に火薬ではなく土が詰まっていた、と言う話を聞いたことがあります。ミサイルの燃料に水が入っていたのでは、さすがに習近平も戦争を選択できないので、反腐敗に必死になるでしょうね。

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