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中国で公務員の給料未払いが広がる理由

新聞報道によると、中国の遼東半島にある遼寧省瓦房店市。のどかな街の中心部にある市営公園の動物展示コーナーが9月、SNSなどで話題になった。きっかけは動物のおりに貼られた1枚の紙だ。
「我々は6カ月給料がない。動物のエサは尽きた。間もなく飢え死にする」。市の職員である飼育員が窮状を訴える内容だった。安定していると思われていた公務員の給料の未払いは、多くの都市で起きている。

「指導者の皆さま。我々現場で働く者たちはどうすればいいのですか」天津市の公共バス運営会社の社員とみられる人が9月、ネットに投稿した内容が注目された。給料が3カ月間支払われていないという。「親の仕送りに頼るしかなく、本当に苦しい」給料未払いの理由は、地方政府の財政難だ。その背景には、長引く不動産不況がある。(以上報道から)
   *    *    *
中国は官僚独裁の国家である。習近平の「双循環政策」で、地方政府は公共投資を競争のように進めた。高層マンション群を多数建設して、それは売れれば開発は成功したことになる。ところが習近平の不動産業への融資制限で不動産不況が拡大し、地方政府は押しなべて財政破たん状態となった。

中国の福建省の深圳のように外国企業への場所貸し経済であれば負債は増えないが、内陸部の市場経済化は、いずれも所有制と矛盾して経済開発は多くが失敗している。産業都市を作っても、土地が全人民所有であるので、農民が土地を売却して資本を作り、事業を始めるることもできない。もともと社会主義的経済は、農村部はとりわけ自給自足経済であり資本蓄積などない。

地方政府は土地の使用権を売り、それを財政収入にしてきたのだが、不動産不況で建設したマンションも資金不足で途中で放棄されている。完成しても買い手がいない。開発投資で失敗しているのだから財政は破たん状態で、公務員に給料も払えない地方政府が増えているのである。

習近平政権は自国の市場経済化を進めるにあたり、所有制との矛盾を考慮せず、日本で行ったような公共事業を行っても、それが自給自足的経済では経済成長にはつながらないのである。立派な高速道路を作っても、それが経済的に利用されなければ経済成長には寄与しない。

市場経済化を進めるなら国営企業の払い下げ、もしくは民営化を進めるべきであった。ところが国営企業は官僚の利権なのでそれが出来ない。結局は計画経済へ戻るほかない。内陸部の市場経済化は、結局のところ地方政府を破産させただけで終わることになる。
地方政府の財政赤字問題を習近平政権がどのように解決するのかが今後の見ものである。
#中国経済の危機
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コメント

民主と自由が無いので経済成長も無理!

資本主義は自由と民主が無いと発展しない。
 はじめは独裁下の安い賃金が武器で輸出は伸びる。
  国内経済は資本蓄積もない自給自足経済は市場が人口のわりに少ない。
   だから公共事業をやっても赤字が増えるだけ。
    習近平は大きな壁にぶつかっていますね。
     壁とは全人民所有制の壁です。

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