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治安が崩壊しつつあるアメリカ社会

以下は産経新聞の報道である。
 全米の都市部でスーパーやアップルストアといった小売り大手のチェーン店が集団略奪に見舞われている。凶悪化した窃盗犯に「顧客と従業員の安全が脅かされ、営業を続けられない」と閉店も相次ぐ。現場では「押し寄せる万引の波」(米メディア)に打つ手なく、無力感も漂っていた。

 カリフォルニア州サンフランシスコ中心部にある総合スーパー「ターゲット」。止まらない盗難を主な理由に、運営会社が10月21日の閉店を決めた9店舗の一つだ。

 10月上旬、記者が訪れると、奥にはガラスケースだけとなった空の商品棚が並んでいた。残されていたのは、スマートフォンやオーディオ機器が置かれていたことを示す紙だけ。傷が所々にある棚もそのままだった。

 若者の集団がガラスケースを破壊して奪ってから商品を置くのをやめた。万引が発覚した犯人が銃を撃つ事件も各地で起き、死者も出ている。ターゲットの警備員は諦めたように語った。「いつ危険な目に遭ってもおかしくない」(共同)

   *    *    *
 アメリカ社会は、コロナが広がり始めたときはアジア人が襲われた。パレスチナ戦争の現在は、アラブ人が銃殺されるなど憎悪犯罪も多い。コロナ禍で物価が上昇し生活苦が広がる中で集団でスーパーなどを襲う、集団万引きが多発し、営業ができなくなり閉店が相次いでいる。

 アメリカはかっては、アメリカンドリームといわれ、誰もが夢を持てた時代もあった。しかし移民の増加と、産業構造が変化する中で、貧富の格差が拡大し、経済発展から取り残された貧困層は、物価上昇による生活苦から犯罪が急増し、銃の乱射事件も頻発して治安が崩壊しつつある。

 アメリカ社会は、グローバル時代とIT化の中で、経済成長で潤う層と、経済成長から取り残された層の、対立と分裂が年々激しくなり、政治上でも国際的関与の民主党と、孤立主義的な「アメリカ第一主義」の民主党の対立が激化し、議会が階級矛盾の調整能力をなくし、議会で予算案が通らない事態が生まれるほど対立が激化している。

 アメリカのように、資本主義経済が最大限に発展し、高度に資本集中が進むと、貧富の格差が極限まで広がる。このような社会では所得の高い層に増税し、富の再分配が行われないと、食えなくなった貧困層が増え、治安が崩壊していくのである。これまで中間層が拡大し豊かであったアメリカ社会は、中間層が貧困化し、ついにスーパーが営業を続けられないほどに治安が崩壊した。

 これは、冷戦に勝利し、旧ソ連崩壊後のグローバル社会の強欲の資本主義の政策の帰結ともいえる事態であり、西側先進国が冷戦に勝利したことで自らの崩壊を招く事態となっている。欧米西側世界が冷戦崩壊後、社会主義がほろんだので、G7で、今後は「平和の配当が得られる」とばかりに、搾取率を高める強欲の資本主義の政策を進めた結果招いた事態といえる。アメリカ社会は、今後貧困層への福祉政策を進めるのか、それとも警察官を大増員して警察国家化を進めるのかの岐路にある。

 アメリカ社会は、対立と分裂の中で、今後警察国家にするのか、それとも福祉国家にするのかの政策的対立が激化するであろう。
 日本は、すでに犯罪が増えている。アメリカの二の舞を避けるために、アメリカ社会の反面の教訓を生かし、富の再分配を行い、経済的発展から取り残される人たちへの福祉的配慮が求められている。
#米社会の治安の崩壊
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コメント

アメリカは犯罪者会ですね

 アメリカは移民社会ですからね。
  しかし日本も外国人が増えています。
 確かにアメリカに近づいています。
  日本も詐欺犯罪や強盗が増えています。
 貧富の格差が拡大していますし、アメリカ化が進んでいますね。

アメリカはこのまま衰退するのかも

 福祉をすれば増税社会になる。
  アメリカの金持ちが受け入れますか?
   やはり警察国家になるのでは。 

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