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習近平の統制強化は中国経済を深刻化させる

中国の若者たちが、ゼロコロナ政策への抗議と言論の不自由への批判を込めて白い紙を掲げた「白紙運動」から1年が過ぎた。習近平ファシスト政権は言論統制を強化し続けている。中国人民は言論統制下で締め付けが厳しくなり、本音を漏らすこと、不満や批判を語ることすらできなくなっている。共産党員が国内に9000万人いる中国社会は、今や深刻な密告社会となっているのだ。

コロナ禍の政府の行き過ぎた封鎖政策で失業し、家に閉じ込められて、飢え死にしそうになり、「このままでは生きていけない」と白紙の紙を掲げて抗議に加わった若者たちの闘いが勝利したのは1週間後だった。中国政府はゼロコロナ政策の大幅緩和を決め、行動規制は一気に解除された。だが、その後が深刻だった。白紙デモで路上に立った若者たちが、相次いで拘束され、姿を次々消す事態となった。

白紙デモで「習近平の退陣を求める」横断幕が表れたことが、独裁者習近平を恐怖に陥れ、デモ参加者を次々逮捕・監禁する事態を生み出したのである。中国は官僚独裁の国家である。それゆえスパイを取り締まる法律を作れば、担当機関は成果を作り出すために次々スパイ罪をでっちあげてでも外国企業の営業マンを逮捕する。それが外国企業の国外脱出を促す事態となっても止めることはできない。言論封殺の独裁・統制強化は中国経済の深刻さをうながすであろう。

習近平の統制の強化が、市場経済化をぶち壊していることすら彼は分かっていないようである。経済危機はその大きな側面は彼の経済政策の失敗なのであるが、習近平にとっての最大の問題は、人民の批判の矛先が自分に向かうことを回避することである。そのために最近では自分の支持者(=子分の自派幹部)まで失脚の標的にしている。もはや習近平は正常な精神状態を失っているかのようだ。

国外から見ていると、今の中国はかって毛沢東の死後、政治局を握っていた文革派(=いわゆる「4人組」)が一日でクデターで失脚した状況とよく似ている。一見習近平の権力は盤石に見えるが、官僚たちの支持はすでに習近平から離れているように見える。

政治局を引退した李克強が変革の拠点である上海で何をしていたのかはわからないが、習近平から見れば李克強は、自分を政治局会議で公然と批判し、官僚たちの支持を集めていた反習の大物である、ゆえに李克強暗殺説を誰もが疑うのである。習近平がナンバー2をつぶす個人独裁を強化していることは明らかで、これは政権の強化ではなくもろさを示している。

習近平が当面アメリカに対し対話路線を選択したのは、台湾侵攻の軍事的準備ができていないだけでなく、国内経済の深刻な危機克服の政策的目途が立たないことがる。現状の中国経済は失政もあるが、本質は構造的な危機である。ゆえに習近平は外需を失うわけにいかず、アメリカとの経済摩擦を抑制したいのである。しかも失業者が20%以上といわれている中国では、国民の飢えが政治危機に直結するので、習近平思想の学習運動と権力的統制強化しか習近平が生き延びるすべがないと、彼は考えているように見える。

習近平の思想統制強化策は、外国企業にはリスクでしかない。逃げ出すのは人だけでなく企業も逃げ出すであろう。多くの国民が海外に逃げ出しているということは、習近平体制が国民の支持を失いつつあることであり、中国の政治体制が激変する可能性は高まっているといえる。内政面の激変がおこらなければ、外への軍事的暴走が始まるであろう。
アジア各国は中国経済のリスクを考慮した外交が必要であるし、安全保障上の備えを急がねばならない。
#中国経済
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コメント

習近平はクーデターに合いそうですね

 敵を多く作りすぎています。
  特に軍幹部を失脚させたのは反撃をされる危険がある。
   軍のクーデターがあるかも?
    四人組逮捕のようなことは有力な官僚がいなくなったのでないかと?

中国はこれから激動ですね

 外国企業が資金を金利の高い国に移すので、経済はよくはならない。
何が起こるかわからないと思う。

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