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中東で力を失うアメリカの影響力!

<誰がパレスチナ戦争を引き起こしたのか>
このところ中東地域の主導権をめぐる変化が起きていた。中国がイランとサウジの和平を実現し主導権を握りつつあった。これに対しアメリカのバイデン政権は、来年の大統領選に向けてユダヤロビーの支持を得るために、サウジとイスラエルの国交正常化交渉を進め、中東の主導権を回復症とした。この国交正常化交渉の見返りとしてアメリカはサウジに原発技術と対イランの安全保障を与える約束であった。

サウジへの核技術供与を約束する、このアメリカが進めるサウジとイスラエルの国交正常化交渉に危機感を抱いたのがイランである。イランの国教であるイスラムシーア派はサウジのスンニ派と歴史的にするどく対立してきている。

またイスラエルのネタニヤフ政権もまたサウジへの核技術供与に危機意識を持った。サウジはイスラエルとパレスチナの境界を1967年の第3次中東戦争前のラインに戻すよう要求していたからである。またイスラエルのネタニヤフ首相が国内で汚職容疑で追及され国民に批判されていた。ネタニヤフは汚職問題を回避する方策を求めていたのである。

さらにパレスチナの武装組織ハマスは、米中の中東和平の進行でパレスチナ問題が忘れ去られることに危機意識を深めていた。こうしてイランがハマスを使いイスラエルを攻撃させた。エジプト政府の話ではパレスチナのきな臭いこの動きをイスラエルに事前に伝えていたという。

イスラエルのネタニヤフ政権はハマスの攻撃を知りながら、これを利用して戦争を起こし、長引かせ、アメリカの進めるサウジとイスラエルの和平案をつぶし、戦時内閣を作ることで汚職問題から逃れ、同時にパレスチナ併合に利用しようと考えたのである。

報道によれば湾岸諸国の政府関係者の間では、イランとイスラエルは対立しながら同時に、結託してパレスチナ戦争を引き起こしたという見方が出ているという。イランはパレスチナ問題解決への協議を強く呼びかけたことで、中東の盟主のサウジはイスラエルとの和平交渉をあきらめざるを得なくなった。イランとイスラエルは結託してアメリカの進めるサウジとイスラエル和平構想を叩き潰したというのである。この湾岸諸国の政府関係者は「彼らは悪魔とでも手を組む」と吐き捨てたという。

こうして大国間のあさましい企みでパレスチナへの空爆が始まり、多くのパレスチナ人が死に、住む場所を失うこととなった。今地球上には約1億人以上の難民が出ている。これは覇権国アメリカの相対的衰退の結果である。アメリカのバイデン政権はイスラエルとサウジの国交正常化交渉を進めたばかりに、パレスチナ戦争を引き起こし、大統領選でアラブ系人民の支持を失い危機に直面することになった。超大国アメリカの意向がもはや中東では通用せず、いかに力を失っているかを示すいい例といえる。
#パレスチナ戦争
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コメント

アメリカは失敗続きですね

 ウクライナを捨て駒にしたのも間違い。
  中東で主導権を取り戻そうとして失敗。
   ロシアを中国の側に追いやったのも失敗。
    中国の民主化に失敗したのも計算違い。
     最近のアメリカの戦略はおかしいですね。

アメリカの意図が崩れた

 そのような見方があるのですね。
 確かにアメリカの力が衰退してりるのは、そのように私も思います。
 イスラエルのやりすぎは支持できません。
 世界でテロを激化させるように思う。

No title

世界が流動化しているのはたしかです。
アメリカは国内の対立が激化しているので覇権は維持できにくくなだていますね。

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