fc2ブログ

習近平の一帯一路戦略の立て直しはできない!

提唱から10年を迎える中国の巨大経済圏構想「一帯一路」を巡り、17日から北京でフォーラムが開催されている。中国の「一帯一路」戦略は行き詰まり、フォーラムへの元首級参加者は当初より減少し24か国に過ぎない。「一帯一路」戦略は抜本的な見直しが不可避になっている。イタリアが離脱に向けた動きを加速させているのも、対中輸出の伸び悩みが大きな要因で、メローニ・イタリア首相は一帯一路への参加を「愚かな選択だった」と述べた。

「一帯一路」戦略が打ち出された経済的背景には、深圳を外国企業の生産拠点とし、外貨を稼いだ中国政府が、中国国内で大規模な公共工事を行って市場経済を牽引しようとしたが、内陸部開発計画が全人民所有制と矛盾し、うまくいかず、このままでは経済成長率の低下が避けられないという状況があり、中国政府は国民の預貯金を海外に投資し、海外市場を拡大する道を選んだ。

「一帯一路」戦略は、中国独自の経済圏を作ろうとする野心的覇権戦略があり、当時の安倍首相が「一帯一路」を支持したが、中国の戦略的野心に気付き、その後消極的になったように、全盛期のイギリス帝国主義の手法をまねるだけの、中国の覇権構築という独善的な経済的野心が露骨に過ぎたといえる。

中国の「一帯一路」参加国に対する対外直接投資も累計2400億ドル(約36兆円)を超えるとされる。しかし金利が他の西側諸国の約2倍の5%の高利であるところから、「債務の罠」への警戒心が高まった。スリランカのハンバントタ港の開発をめぐり、同国が借金を返せず、中国企業に17年から99年間に及ぶ港湾の運営権を与えたのが有名な例だ。「借金漬け外交」「債務の罠」として国際的批判の的となった。

インドネシアでは日本から手に入れた新幹線の技術で、高速鉄道を建設したが、建設費が高騰し、インドネシア政府は悲鳴を上げている、このように成功した開発実例はほとんどない。全人民所有制の官僚独裁国の手法が、土地などの生産手段の私的所有制の資本主義国で通じるはずもなかった。

 また投資先の選択の政治的偏重もあり、参加しているからといって必ずしも経済的な恩恵があるわけではない。そもそも多くのプロジェクトが、受け入れ国の現状の特殊性に合わない膨大な計画で、マレーシアのように建設した高層のマンション70万戸の内、売れたのが1万戸で、廃墟の町となっている。これはカンボジアのシアヌークビルでも同じだ。借金だけが残り、中国側は投資した資金が回収できなくなっている。つまり習近平が自画自賛している「一対一路」戦略は完全な破綻状態なのである。官僚独裁なので隠ぺいできているだけなのだ。

開発計画は、その国が経済的に自立できるような、その国の特殊性を考慮し、段階性と必要条件を考慮しなければ成功しない。それゆえ、ただの借金まみれの経済的隷属国にするだけになる。中国の習近平政権は経済建設における所有制の違いが、経済に与える深刻な影響を理解していない。全人民所有制の中国では、人民に立ち退きを命令すれば、必要な土地は確保(=地上げ)できる。しかし私有制の国で高速鉄道を作ろうとすれば、土地の購入から始めなければならない。中国建設のインドネシアでの高速鉄道の建設費が数倍に高騰したゆえんである。

中国政府の内陸部の開発計画がすべて失敗したのも、文革時に毛沢東が集団所有と全人民所有制を進めた結果であり、その狙いは走資派幹部の市場経済への移行を阻止するためであった。実は習近平がぶつかっている経済建設の壁は、毛沢東が建設した社会主義的所有制の壁なのである。

中国政府が行っているアフリカにおける資源開発は、中国人労働力を送り込んだ、ただの資源略奪であり、受け入れ国の指導者へのワイロ以外は、経済的に利益を享受できないのである。これでは中国の「一帯一路」戦略が見直しを迫られて、その投資額が前年度の90%以上縮小している現状が示しているように、完全な失敗なのである。また中国経済は現在深刻な不況下にあり、その立て直しの政策さえ中国政府は持ち合わせていない。あるのは習近平思想の締め付けと独裁の強化だけである。ゆえに習近平の一帯一路戦略の立て直しはほとんど不可能なのである。
# 一帯一路戦略
スポンサーサイト



コメント

習近平は強国路線です

 大中華民族主義ですから、旧イギリス帝国主義にあこがれています。
  強国路線もその影響です。
   ですから外交も砲艦外交が大好きです。
    習は経済が分かっていません。ですから独裁一本やりです。
     習近平思想の学習運動と言うが、その内容は大中華民族主義ですょ。
  

No title

  中国はこのまま危機になり、戦争へと走るのでは。
  習近平は危険な人物ですから。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治