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世界の主要国は戦争拡大を阻止せよ!

パレスチナ戦争が拡大する兆候を示している。以下は報道による各国の動きである。
 パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の大規模戦闘で、イスラエルのネタニヤフ首相は15日、戦時内閣の閣議を開き、「ハマスを破壊する」と述べた。イスラエルでは15日までに約1400人、ガザでは2670人が死亡し、死者数は計4千人以上となった。

 イスラエルのネタニヤフ首相は15日、戦時内閣の閣議を開き、「ハマスを破壊する」と述べた。イスラエル軍はガザへの空爆、艦砲射撃、などを開始し、地上軍10万と戦車多数が侵攻を準備している。

 イランのアブドラヒアン外相は15日、「イスラエルとその支援諸国」に対し、「ガザでの残虐行為をやめないと、イランは単なる傍観者でいられなくなる」と述べ、条件次第で参戦する可能性を示唆した。

 エジプトのシーシー大統領と、中国の外相は、イスラエル軍の報復空爆について、「自衛権の範囲を逸脱している」と批判している。

 バイデン米大統領は、イスラエル軍によるガザの包囲攻撃を容認し、2空母機動部隊を中東に派遣し、「イスラエルが戦争のルールにのっとって行動すると確信している」と述べ、イスラエルのガザ侵攻を容認した。

 中国の王毅外相とブリンケン米国務長官が14日、電話会談し、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘について協議した。王氏は軍事的手段による解決はできないと訴え、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」による解決案を実行すべきだとして国際会議を提案した。ブリンケン米国務長官はほかの国や勢力の参戦を阻止し、地域の安定を維持することが重要だと強調した。
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アメリカはウクライナとイスラエルを同時に支援すると発表したが、この2つの戦争は情勢次第で拡大する可能性がある。またアメリカや欧州が戦争支援で手いっぱいとなれば他の戦線(台湾や朝鮮半島など)が火を噴く可能性が高まる。

中国の習近平ファシスト政権は大中華民族主義を掲げて強国路線を推し進め、アメリカと中国の2国で世界を分割支配する覇権構想を構築しようとしている。ウクライナと中東の戦争が中国の覇権構想に極めて都合のよい局面を生み出している。

アメリカのバイデン政権がこの2つの戦争を抑止しようとしていないのは自国が軍需産業の国であること、また覇権国であるからだが、グローバル時代は世界の情勢は相互に関連しており、超大国が戦争支援で手いっぱいとなれば、2つの戦争が次々拡散することは避けられない。

戦争はその歴史的経緯から見なければならない。ウクライナ戦争をロシア軍の侵攻からだけ見てはいけないし、パレスチナ戦争を今回のハマスの攻撃からだけ見てはいけないのである。戦争は初めに誰が攻撃したかが重要なのではなく、誰が挑発し、誰が戦争に利益を見出して、拡大しているかを見なければいけない。

ユダヤ人の建国運動が、中東を帝国主義の対立させて支配する手法で行われ、パレスチナ人の国家を認めず、自治区という狭い監獄に閉じ込めたのでは抵抗が終わるわけがない。パレスチナ民族の国家を認めなければ、相互の平和と共存は保障されるはずがない。

主要国が目指すのはだれを支持するかではなく、相互主義の原則で民族の存続を保障することで平和を構築することでなければならない。戦争をこれ以上拡大するべきではない。世界の主要国が平和の維持に向けた外交を行うときであり、問題はどちらを支持するかではないことを指摘しなければならない。
#戦争の時代
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コメント

この意見に賛成です

 誰が見てもイスラエルが悪い。ところが岸田はイスラエルを支持しました。
世界中でイスラエル支持は欧米だけです。イスラエルのやり方は弱い者いじめであり、パレスチナ人がテロを行うのは当然です。中東和平はパレスチナ問題を抜きに解決できません。

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