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ロシアの無統制は避けるべきだとの声

ロシアの民間傭兵会社のワグネルの反乱が、世界に衝撃を与えた。中国の習近平政権はロシアの弱体化に衝撃を受けた。同様に防衛研究所の山添博史(米欧ロシア研究室長)は「弱いロシアで起きる無統制な状態を警戒すべきだ」と語っています。

またアメリカの国家安全保障会議のカービー戦略広報担当調整官は26日の会見で、「我々はウクライナの情勢を考え、ロシアが不安定になる可能性があることを懸念している」と語った。

もともとウクライナ戦争は、アメリカがロシアのプーチン政権を打倒するために、ウクライナを使い挑発した戦争である。ウクライナ戦争の長期化でロシアが疲弊するのは当然で、欧米も同様に金融危機に直面している。ところがワグネルの反乱がおきるや、今度は弱すぎるロシアが無統制で、不安定化することを世界が心配し始めたのである。

このことはウクライナ戦争の停戦が近づいていることを示している。実際にワグネルの反乱で、世界一の核兵器大国が、混乱と不安定、無統制な内戦の可能性が出てきたことで、ウクライナ戦争を始めた国(アメリカ)が、ロシアの混乱を怖れているという矛盾する事態が生まれている。

欧米諸国は、ロシアや中国のような旧社会主義国が、官僚独裁の国家独占資本主義に転化しても、もはや普通の資本主義国にはならないことを認識すべきなのである。これらの国が資本主義化を進めても、市場経済化と所有制が矛盾して、資本主義化には限界があるということを認識すべきなのである。

挑発して戦争を仕掛けてプーチン体制を打倒しても、もっと過激な政権になるか、もしくは無統制と混乱が待っていることを知るべきなのである。核大国である旧社会主義国が官僚独裁になり、挑戦的になっても、戦争を仕掛けることの無謀は明らかであり、世界には何一つ良いことはないのである。

これらの事が教えているのは、世界の経済的・政治的対立が戦争ではなく、平和的に解決すべき時代が来ていることを知らねばならないのである。核大国を軍事挑発する危険が現実のものになってきたことの重要性を指摘しなければならない。核保有国間の戦争挑発はもはや危険な火遊びでしかない。破滅を避けるなら、世界は平和的な問題解決能力を開発すべき時代なのである。
#平和的問題解決の方法
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コメント

核大国への戦争は危険!

 戦争を挑発したほうが、ロシアの弱体化を心配する事態?それはバイデンの失策ではないですか?「平和的な問題解決能力を開発すべき」と言う意見に賛成します。

No title

 アメリカはウクライナ戦争で武器を売ればいいので、
 ロシアを混乱させるのはまずいのでしょうね。
 核兵器がもっと過激な勢力に握られますからね。

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