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アメリカは政治指導者に人材がいない!

バイデン米大統領(80)は25日、2024年大統領選での再選に向け立候補すると正式に発表した。ところが所属する民主党内でさえ、バイデン氏の高齢に対する懸念が根強くある。現時点では民主党内に他の有力候補がいない。1年半後の大統領選ではバイデンが2期目を目指し、共和党候補と対決する構図になる公算が大きい。

バイデンは、すでにアメリカ大統領としての史上最高齢記録を更新中で、再選すれば、2期目の満了時には86歳になる。現職大統領が2期目を目指すのは通例だが、高齢問題には民主党内からも懸念が出ている。核のボタンを握る大統領の高齢によるボケを心配しなければならないのは、大統領選では不利となりかねない。

民主党が後継者を育てられていないという問題もある。女性初の副大統領に据えた黒人で女性のハリス氏の人気は低調で、ほかにもバイデン氏に代わる有力候補は見当たらないのであるから、アメリカ政界の人材難は深刻である。アメリカでは80歳代の40%が介護を必要とする現実がある。80歳代のアメリカ大統領は基本的にあり得ないのである。

バイデンに対抗するのは共和党のトランプだが、この人物は海外への軍事介入に反対する孤立主義のスローガンである「アメリカ第一主義」を掲げている。これではアメリカの軍需産業と金融資本はトランプを支持できない。しかも刑事被告人になるかもわからない議会襲撃を示唆した過激な人物だ。

アメリカ国内は「アメリカ第一主義」の孤立路線か、それとも世界覇権を維持する戦争路線か?をめぐり対立と分裂を深めており、どちらを選んでもアメリカの分裂・対立は激化する。バイデンはオバマの時の副大統領時代、オバマがノーベル平和賞を受けたためもあって、クリーンを貫いたため、バイデンがウクライナや中国の政治利権にありつき、腐敗が著しい人物である点も、バイデンの再選への疑問が今後出てくる。

バイデンは大統領就任時に対立と分裂を解消することを約束したが、実際には何もしなかった。このまま両陣営の対立と分裂が続けば、アメリカは内戦になる可能性さえある。それほどアメリカの政治路線をめぐる対立は深刻なのである。

議会政治とは、階級間の矛盾の、調整と妥協の場であるのだが、今のアメリカは対立と分裂が深まり、階級間の矛盾の妥協や調整が出来なくなっているのである。これは資本主義の不均等発展の法則で、アメリカの経済力が相対的に弱まり、世界が多極化し、経済のブロック化が進む中で「アメリカ第一主義」か、それとも覇権に固執するかの対立なのである。アメリカが時代の変わり目にあって、新しい政治指導者を作れないということは、中国・ロシア・イランの独裁連合が世界でのさばることは不可避である。
#アメリカ大統領選
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コメント

日本も人材難ですね

 政治家は年寄りばかりですね。若者と女性を増やすべきです。
  既得利益集団の利益代表だと、どうしても政治家は老人ばかりになるのでしょうね。お金がなくとも立候補できるようにすべきです。

No title

バイデンではトランプに勝てない可能性がある。アメリカは第三の候補が欲しいところですね。

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