中国海軍に実戦能力の構築を求めた習近平
中国の習近平(シーチンピン)国家主席(中央軍事委員会主席)は11日、広東省湛江にある南部戦区の海軍拠点を視察し、南シナ海を管轄する南海艦隊の将官らに「柔軟に軍事闘争を展開し、複雑な状況に迅速かつ適切に対応する能力を高めて、我が国の領土主権と海洋権益を守らなければならない」と強調。「新たな作戦の能力と手段を大いに発展させ、新たな装備を強化して実戦能力の構築を加速せよ」と訓示した。国営中央テレビが12日に伝えた。
中国は台湾の蔡英文総統の訪米と米下院議長との会談に抗議し、台湾周辺で恫喝を目的とした大規模な軍事演習を展開したばかりで、11日は、アメリカ軍とフィリピン軍約1万7600人が参加する過去最大規模の合同軍事演習を始めたタイミングと重なっている。台湾に加え、南シナ海問題でもアメリカとの対立が深まるなか、より実戦能力を意識した軍の強化を訴えた。習近平はこれまでも南海艦隊を繰り返し視察してきたが、アメリカとの対立が深まるなか、実戦を意識した部隊の強化を求める発言が目につくのは、習近平の軍事行動への本気度を示すものである。
中国軍は多様なドローン兵器の配備と電磁波兵器の開発・配備を進めており、習近平が「新たな作戦の能力と手段」「新たな装備を強化」して「実践能力の構築を加速せよ」と指示したことは注目される。中国は韓国からパトリオットミサイルを入手しており、対空ミサイルはロシア軍以上に能力は高い。したがって中国海軍のイージス艦はアメリカ軍と同等の性能を有すると見られている。中国軍の長距離高速滑空ミサイル群は、アメリカ軍の空母機動部隊の中国領土への接近を阻止する力があり、東シナ海と南シナ海に限れば、中国海軍が制海権を押さえる力を持っている。
中国海軍が南シナ海の岩礁を多数埋め立てて軍事拠点化を進めているのは、ロシア軍におけるオホーツク海と同じように、南シナ海の内海化を進めるための9段線による南シナ海の領海化で、核ミサイル原潜の安全海域とする核戦略上の目的がある。
習近平政権は党官僚独裁から、軍事独裁のファシスト政権に変質しており、その強軍思想に基づく大軍拡はナチスドイツの軍拡をはるかに上回る規模で進めている。習近平は中国を超大国にして世界を支配する野望を「中国の夢」と表現して、アメリカの覇権に挑戦しており、西太平洋からインド洋を「中国の管轄海域」と位置づけている。
アメリカのバイデン政権は、この中国の覇権への挑戦に、先端半導体の隔離政策で対抗しているが、アメリカ国内には海外干渉に反対する「アメリカ第一主義」の台頭で、対立と分裂を抱えており、中国の東シナ海と南シナ海の内海化に対し、アメリカ海兵隊の対艦ミサイル部隊化を進め、第一列島線内への封じこめ戦略をとるに過ぎない。
習近平は、アメリカの隔離政策に対し、先端半導体の国内生産で対抗しており、また中国軍は世界一の半導体産業を持つ台湾を「宝島」と表現しており、また精密機械の分野で力を持つ日本を台湾と合わせて占領統治する世界戦略の野望を隠している。ロシアは共産党を解体したので軍組織が弱体だが、中国軍はロシア軍ほど空洞化していないので、侮るべきではない。
北朝鮮の将軍様が韓国軍と米軍の共同軍事演習のたびにミサイルを飛ばしているが、習近平の場合は、その対抗策が組織的で実践的な組織的軍事演習による恫喝となっている点を見て取るべきであり、その軍事侵攻の可能性は現実的・即自的であることを指摘しておかねばならない。
#習近平の軍事的野心
中国は台湾の蔡英文総統の訪米と米下院議長との会談に抗議し、台湾周辺で恫喝を目的とした大規模な軍事演習を展開したばかりで、11日は、アメリカ軍とフィリピン軍約1万7600人が参加する過去最大規模の合同軍事演習を始めたタイミングと重なっている。台湾に加え、南シナ海問題でもアメリカとの対立が深まるなか、より実戦能力を意識した軍の強化を訴えた。習近平はこれまでも南海艦隊を繰り返し視察してきたが、アメリカとの対立が深まるなか、実戦を意識した部隊の強化を求める発言が目につくのは、習近平の軍事行動への本気度を示すものである。
中国軍は多様なドローン兵器の配備と電磁波兵器の開発・配備を進めており、習近平が「新たな作戦の能力と手段」「新たな装備を強化」して「実践能力の構築を加速せよ」と指示したことは注目される。中国は韓国からパトリオットミサイルを入手しており、対空ミサイルはロシア軍以上に能力は高い。したがって中国海軍のイージス艦はアメリカ軍と同等の性能を有すると見られている。中国軍の長距離高速滑空ミサイル群は、アメリカ軍の空母機動部隊の中国領土への接近を阻止する力があり、東シナ海と南シナ海に限れば、中国海軍が制海権を押さえる力を持っている。
中国海軍が南シナ海の岩礁を多数埋め立てて軍事拠点化を進めているのは、ロシア軍におけるオホーツク海と同じように、南シナ海の内海化を進めるための9段線による南シナ海の領海化で、核ミサイル原潜の安全海域とする核戦略上の目的がある。
習近平政権は党官僚独裁から、軍事独裁のファシスト政権に変質しており、その強軍思想に基づく大軍拡はナチスドイツの軍拡をはるかに上回る規模で進めている。習近平は中国を超大国にして世界を支配する野望を「中国の夢」と表現して、アメリカの覇権に挑戦しており、西太平洋からインド洋を「中国の管轄海域」と位置づけている。
アメリカのバイデン政権は、この中国の覇権への挑戦に、先端半導体の隔離政策で対抗しているが、アメリカ国内には海外干渉に反対する「アメリカ第一主義」の台頭で、対立と分裂を抱えており、中国の東シナ海と南シナ海の内海化に対し、アメリカ海兵隊の対艦ミサイル部隊化を進め、第一列島線内への封じこめ戦略をとるに過ぎない。
習近平は、アメリカの隔離政策に対し、先端半導体の国内生産で対抗しており、また中国軍は世界一の半導体産業を持つ台湾を「宝島」と表現しており、また精密機械の分野で力を持つ日本を台湾と合わせて占領統治する世界戦略の野望を隠している。ロシアは共産党を解体したので軍組織が弱体だが、中国軍はロシア軍ほど空洞化していないので、侮るべきではない。
北朝鮮の将軍様が韓国軍と米軍の共同軍事演習のたびにミサイルを飛ばしているが、習近平の場合は、その対抗策が組織的で実践的な組織的軍事演習による恫喝となっている点を見て取るべきであり、その軍事侵攻の可能性は現実的・即自的であることを指摘しておかねばならない。
#習近平の軍事的野心
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コメント
No title
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中国は本気ですね。習近平は独裁で「一国2制度」を潰しました。
軍事力しかありません。
危険極まりない人物ですね。
軍事力しかありません。
危険極まりない人物ですね。
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常に軍事力を見せつけられると、その危険性にならされてしまいます。
個人独裁の習近平は危険極まりない人物だと思う。