fc2ブログ

米NGO43人エジプトで「陰謀」問われ裁判へ!

アメリカ系NGO(非政府組織)が正規の組織登録を行わず、不正に国外から資金を受け取った等としてエジプトでアメリカ人ら48人が訴追され、裁判が始まった。
裁判の根拠となっている団体規制法はムバラク政権時代の1999年につくられたものでこれまで適用された事はなかった。

報道によれば、ムバラク政権や現在権力を掌握している軍最高評議会は、エジプトの混乱を「外国の陰謀」と批判しており、26日の公判では検察側が、これらのNGOを「エジプトを分裂させるために作られた」と主張した。

アメリカ政府はこの裁判に強く反発しているが、今のところエジプト軍への援助を打ち切ってはいない。
エジプトの支配層は「アラブの春」の政変を外国の陰謀にして切り抜けたいところだが、アメリカ政府はエジプトの民主勢力の中に影響力を拡大するため、CIAがNGOを使い反政府勢力をテコ入れしていると見られている。

アメリカのNGOはロシアでも反政府勢力をテコ入れしていて、プーチン政権を激怒させて国外追放されている。リビアでは米軍やフランス軍やイギリス軍が特殊部隊を反政府勢力にしたててカダフィ政権を打倒した。アメリカのNGOは、現地の言葉が話せるので、今や侵略の先兵の役割を演じているのである。

エジプトの現政権側にすれば、アメリカが自分たちを支持しながら、次期政権側となりうる、反政府勢力にも影響力を拡大しょうとすることは背信と見えるであろう。旧東欧や中東の人民運動の中にアメリカのNGOが浸透していることに、現政権側が初めて反撃したということであり、今後の展開が注目される。

「アラブの春」の人民運動が今後反イスラエル・反米というアラブ民族主義の方向に進むのか、それとも親米民主化運動となるのか、注目される最重要点なのである。この帰趨によってはアメリカの中東支配が崩壊しかねないのである。
スポンサーサイト



テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治