fc2ブログ

ゼレンスキー政権のプーチン化が進行中

元コメディアンであったゼレンスキー大統領は、就任当初はオリガルヒ(新興財閥)の「操り人形」といわれていた。ところがロシアの侵攻と闘う中で、いつの間にか邪悪な侵略者と闘う英雄と変化した。欧米がそれを演出した。

もともとウクライナの政権はアメリカのグーデターで極右が政権を握った。その時ウクライナ経済は少数のオリガルヒに握られていた。そのオリガルヒが自分たちの経済権益を維持するために大統領候補に担ぎ出したのがゼレンスキーであった。

月刊誌「選択」12月号の記事「ウクライナ政権腐敗の新局面」によれば、ゼレンスキー政権は今年11月上旬「戦時大権」を使ってオリガルヒ所有の石油精製会社やエンジン製造会社など大手5社の経営権を握った。報道では2月以降こうした資産接収をたびたび行っているという。

ゼレンスキー政権はアメリカや欧州(EU)が「汚職一掃」を求めたことを口実に、「特別汚職対策検察」「国家汚職対策局」を作り、新興財閥の資産を次々接収し、そのトップにゼレンスキー政権の幹部たちが就任している。極右政権のエリートが財閥の資産を奪って、新たなオリガルヒになっているというのである。

アメリカや欧州のウクライナへの軍事援助が、現地には3分の1しか届いていないという報道もある。残りの武器が闇の武器市場に売られていることが明らかになっており、その代金がゼレンスキー政権にも流れているという見方もある。つまりウクライナ戦争でウクライナの支配構造と権益が、現政権幹部たちに置き換わりつつある。つまりこれはゼレンスキーのプーチン化に他ならない。

アメリカや欧州(EU)が求めたのは透明性の高い市場経済と、汚職と闘う政府であったが、進行しているのは現政権幹部たちの経済権益の横領なのである。ゼレンスキー政権は当初はオリガルヒの操り人形であったが、今や政治権力を使い、自分たちが新たなオリガルヒとなりつつあるのだ。

欧米や日本の人々はゼレンスキーの政権を、民族の英雄達のように描いているが、実際は軍事援助でウクライナにプーチンのような政権を作っているのである。かって旧ソ連領のウクライナも、官僚独裁を基盤にした少数のオリガルヒが経済を独占的に支配していた。その構造がゼレンスキー政権の幹部たちに置き換わりつつある。

ウクライナの政権は薄汚い腐敗の構造として生まれ、プーチン体制化しつつあることを見ておくべきであろう。このことが示しているのは旧社会主義国から生まれた特権官僚支配の国は、普通の資本主義国にはならない、ということなのである。
#ゼレンスキー政権
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治