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中国の軍事恫喝はファシスト政権の本性!

 中国の官僚独裁の頭目、鄧小平が敷いた台湾の平和的統一路線は、台湾企業を中国市場に誘い込み、同時に香港での「一国2制度」を定着させることで、平和的に台湾統一を果たすというものであった。ところがこの路線をぶち壊したのが習近平ファシスト政権であった。「中華民族の偉大なる復興」を掲げる習近平は中国を世界の超大国とするため大軍拡を行い「強国路線」を推し進め、国内では独裁支配を強めた。香港における民主化運動を強権で叩き潰したことで「一国2制度」は破棄された。つまり台湾を中国離れへ追い込んだのは中国側であった。

 ペロシ米下院議長の台湾訪問外交の対抗措置として、中国軍は台湾周辺に設定した演習海域に長距離ミサイルを発射し、そのうち数発が日本の排他的経済水域内に着弾した。これはアメリカの議員外交への過剰な軍事的対抗であり、ファシスト政権らしい軍事力誇示の恐喝である。

 中国人民解放軍が台湾周辺で軍事演習行い弾道ミサイルを発射したことついて、アメリカの国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は4日、「台湾海峡の平和と安全の維持というわれわれの長期的な目標と相いれない無責任な行為だ」と非難した。対抗措置としてカービー氏は空母ロナルド・レーガンと同空母打撃群の艦船を状況監視を目的に展開を継続させると表明。日本を含む地域の同盟諸国の安全のために「さらなる措置を講じる用意がある」としている。岸田首相は中国によるミサイル発射を含む演習について日本側から中国側に非難・抗議し、即刻中止するよう求めた。

 中国の習近平国家主席は6月、プーチン露大統領との電話会談で、「主権や安全など核心的利益や重大な関心事に関わる問題」で、相互に支持することを望むと強調していた。今回の中国軍の対抗措置について、ロシアのぺスコフ大統領報道官は4日、中国軍が台湾周辺で始めた大規模な軍事演習は「中国の主権」の範囲内の行動だとし擁護した。また、台湾周辺で緊張が高まったのは「人為的な挑発」によるものだとし、「ペロシ氏の台湾訪問はまったく必要がなく、不要な挑発だった」と評した。

 最近の中国外交の特徴は、自分で軍事的解決を選択しながら、多国の議員外交を口実にさらに軍事的緊張状態をエスカレートさせるという、ファシスト政権らしい軍事恫喝の「砲艦外交」を台湾とその周辺国に展開している。元々中国の現政権が誕生してから一度も台湾を統治したことがない。かって統治していたから、台湾は国内問題、沖縄はかって中国の王朝に朝貢していたから中国領、というのは、ウクライナは旧ソ連の国内問題と主張するロシアの侵略正当化と同じ理屈である。

 中国軍が日本の排他的経済水域にミサイルを撃ち込んだ狙いは、アジア諸国への軍事恫喝であり、とりわけ習近平が作り上げた強軍に、一向に怖れおののかない日本への反発が表れている。習近平ファシスト政権がウイグルや香港人民を強権で抑え込んだその軍事力は日本には通じない。自由と民主の無い軍隊は見掛け倒しの「ハリコの虎」にすぎないのである。かって世界最大の戦艦2隻を誇示した清国艦隊がどのような運命をたどったかを習近平は学んだ方がいい。

「ハリコの虎」とはいえ中国はファシスト政権が核兵器を保有している。日本は中国軍との軍事的均衡を保持しなければならず、同時に台湾などの諸国との共同防衛の維持へ向け、反ファシズム統一戦線の構築を目指すべきである。今のアメリカは国内が分裂と対立を深め、とても他国を防衛する力はない。それはウクライナを見れば明らかだ。日本は自分の力で自国を防衛するほかない局面なのである。強い防衛力と対米自立で、防衛上の他力本願を克服しなければならない。
#習近平ファシスト政権
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コメント

防衛上の他力本願はいけない

 この主張に賛成します。
 対米自立しなければ自分の国を自分の力で守れない。
 中国は張り子のトラであっても核兵器がある。舐めてはいけない。

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