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イラク開発基金をねこばばした米国防総省!

米軍進攻でフセイン崩壊後の2003年5月にイラク暫定行政当局が設置した「イラク開発基金」(DFI)の資金が20億ドル(約1500億円)が使途不明となった事が明らかとなった。この資金は米国防総省が管理していたもので、その30億ドルの内3分の2が消えたことになる。ボーエン・イラク復興特別監査総監が1月27日発表した報告書で明らかとなった。

この使途不明金は07年2月に米議会で、11年6月にはイラク議会で取り上げられた。イラク政府はアメリカ側に回答を求める考えを示していたが、従属政府なのであいまいにしてきたものである。

このイラクの石油代金のアメリカによる不正使用は、イラク戦争が強盗の戦争だったことを証明している。アメリカはイラク戦争時に金が無く日本政府に約1兆3000億円も出させた。「大量破壊兵器をイラクが開発している」とのでっち上げで侵略しイラクの石油権益を略奪した戦争だった。

アメリカはイラク戦争で石油権益は手に入れたが、イラクにシーアー派政権を生み出したのは戦略的失敗だった。このことでイラク政府はアメリカ政府に賠償請求する権利を手にした。

「イラク暫定行政当局」は米英の占領軍が作ったもので、この資金はイラクの原油売却代金が使われた。アメリカは占領資金を同盟国に出させるとともに、現地で調達したことになる。

アメリカも落ちぶれたものである。ベトナム侵略戦争ではこのような略奪者のようなことはしなかった。アメリカの財政赤字は3年連続で1兆ドルを超え、アメリカは今後10年は「息継ぎの和平」に戦略転換し、大幅な軍事費の削減を迫られている。
日本からも「思いやり予算」の名目で多額の資金を略奪している。

このままアメリカの従属国を続けると日本は搾取され続けることとなる。対米自立し、日本は自分の力で国を防衛する時が来ているのである。
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テーマ : オバマ大統領・政権 - ジャンル : 政治・経済

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