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現局面の中東情勢の焦点はシリアにある!

中東情勢をイスラエルの立場から見ると、イスラエルは今危機的情勢にある。
それは第一にイスラエル・エジプト枢軸が崩れたこと
第二にNATO加盟のトルコのパレスチナ人民への支援船をイスラエルが攻撃してトルコとの関係が悪化したこと
第三にイランの核開発が進んでいること
第四にイラクにシーアー派政権が生まれ、米軍の撤退が決まったこと
第五にアフガンからの米軍の撤退が近いこと(イランの背後の味方が無くなること)
第六に核をもつパキスタンでイスラム原理主義が力を持ちつつあること
第七にアラブ世界の民衆運動が高まっていること、とりわけ北アフリカでイスラム原理主義が高揚し、アルカイダの活動する土壌が広がっていること、
第八にアメリカが「息継ぎの和平」に戦略転換し、当面戦争をする経済的余裕が無いこと、

以上からイスラエルとアメリカは、イラン空爆があるかのように脅しをかけ、イランを経済制裁することで、パレスチナとレバノンのヒズボラなどの武装勢力へのイランの援助を停止させようともくろみ、シリアの混乱に付け入り、リビアのように国連決議を得て特殊部隊を送り込み偽装革命を企んだが、中国とロシアが拒否権を発動したので、軍事介入に失敗した。

シリアはイランがヒズボラとハマスに軍事支援を中継している軍事的要衝である。シリアのアサド体制が危機を切り抜けるとイスラエルが危ういのである。中東の主導権がイランの手に握られつつある事を見ておくべきである。

オバマの外交的失敗はイスラエルを危機に陥らせているので、大統領選でオバマがユダヤロビーの支持を得るにはシリアを何とかしなければならない。シリアへのイスラエルとアメリカの特殊部隊投入があり得ると見るべきだ。

アメリカの国務省が六日、シリアの首都ダマスカスにあるアメリカ大使館を閉鎖し、大使と職員を退避させたのは軍事介入の布石である。シリアの反政府勢力への武器支援や空爆の危険が迫っている。

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テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争 - ジャンル : 政治・経済

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