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韓国新政権をめぐる米日/中の綱引き!

韓国の新政権が10日に発足する。尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が保守派であることから、日韓関係改善を口にしているのでアメリカや日本にすれば米日韓軍事同盟を強化したいと考えており、これに対し中国は次期大統領の就任式に大物の王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席を派遣し、韓国政権を親中勢力に引き留めようと画策している。その表れが以下の政治的動きに表れている。

*岸田文雄首相は9日、首相官邸で超党派の日韓議員連盟の額賀福志郎会長(自民党)らと面会した。額賀氏は同日から韓国を訪れ11日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領らと会う予定だと伝えた。首相は「良い話し合いができるのを期待している」と述べた。

*林芳正外相は9日、岸田文雄首相の特使として韓国を訪れ朴振(パク・ジン)次期外相と会談する。10日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領の就任式に出席する。首相からの親書を渡すため尹氏との面会も調整する。

*中国の習近平(シー・ジンピン)指導部は10日に予定する韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領の就任式に王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席を派遣する。中国外務省が6日発表した。習指導部は、韓国の新政権がアメリカや日本に接近する可能性があると考え、共産党の「大物」を派遣してクギを刺す狙いだ。

韓国の尹錫悦新政権は、議会では野党側が多数であるため米日接近外交にも限界がある。文在寅前大統領が反日で、米日韓の関係を軍事同盟にしないことを中国に約束し、親中国外交を展開したが、アメリカは中国・ロシアとの新冷戦をにらみアジアにおける米日韓の軍事同盟を確認したいところだ。尹錫悦新大統領が中国の圧力にどのような対応をするか注目される。

尹錫悦新大統領が二面派外交をすれば、双方の反発は必至であり、さりとて米日韓の軍事同盟を明白にすれば、中国の経済制裁が強烈なものになる。尹錫新政権の外交路線がどのようなものになるか注目される。韓国にとり最大の貿易相手国が中国であるので、当面は二面派外交が予想される。もう一つの注目点は岸田首相が国家間の約束を政権が代わるたびに反故にする韓国政治家に、原則的対応を貫けるかが注目点である。またウクライナ戦争を抱えるアメリカが、中国と親密な韓国にどのような対応を迫るのかも注目される点である。

中国は4月からロシアのシベリア鉄道と直結するアムール川(黒竜江)にかかる鉄道橋の使用を開始した。これによりモスクワまでの距離が約800キロ短縮される。他方で中国政府はバイデンの次男ハンター・バイデンを通じて多額の資金を「寄付」している。中国政府はロシアを支援しつつ、バイデンにも買収という手口で2面的手法をとっている。中国も韓国も2面派外交を展開しているのであるから、日本政府はこれに惑わされて、韓国のたかりゆすり外交に原則的対応を放棄することの無いように求めたい。
#韓国新政権の外交
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コメント

中国も2面派?

アムール川に鉄道橋を作ったとは知りませんでした。対ロシア経済制裁で、ロシアと中国との関係は深まりますね。
バイデンが親中派であるのは、トランプが言ってましたね。バイデンがウクライナを使いロシアを挑発したのは失敗ですね。

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